これこそ警察庁のイメージ操作 社会全体の交通災害から見た場合 統計的に意味のないグラフを作成して高齢運転者を加害者に仕立てる意図は
多発しているのは、身近な敵(加害者)を仕立てることで読者の興味や共感を強調するフェイク・ニュース。
しかも、警察庁の作成グラフ参照で責任が生じない好都合の見出し記事。
アクセルとブレーキの踏み違いは年齢にかかわらずもっと多いとの報告もあり、警察庁の検証可能なデータベースには見当たらない。もしかしたら気弱な高齢運転者のパニック状態での自己申告の記録を集計しただけのデータのようにも見られる。
下図はe-Stat警察庁の交通事故死者統計month%285%29syuusei.xlsx 年表17から上の新聞グラフに年次を合わせて描いたものである。これを見ると交通量から当然のことではあるが高齢者の一等事故数は少ない、しかしこれが実勢の日本での社会全体の自動車災害の大きさである。
さらに、高齢者だけの交通事故死者数を見ると、自転車と歩行中の事故死者の方が多く、この新聞記事で問題にしているアクセルブレーキ踏み込み事故による死者数は総死者数の3%程度であり、大大見出しでトップ記事にするような大問題ではない。それより自動車を利用できない高齢者の交通の安全をいかに守るかのほうが社会的に重大な問題である。欧米の先進国では自動車事故に比べ歩行者事故死者の方が少ない。
踏み違え事故死件数は、交通事故全体の年次別変動数より少ないことから、社会問題として認識するのは間違いで、高齢者の自動車利用保護の視点で議論すべきであろう。
この記事は、国土交通省が世界的動向に沿って出来るだけ安全で高齢まで運転可能にし安全を保証する車の開発を援助する方向に向かう発表であり、警察庁のキャンペーンとは関係がない。これは高齢者のためだけの安全装備ではない。読者に対する印象付けが間違っている。ブレーキアクセル踏み違えは高齢者だけの事件ではないことを付け加えたい。
警察庁がことさらに高齢者運転を犯罪視する意図がわからない。
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?toGL08020103&listID=000001184324&requestSender=estat