ヨーロッパにおける高齢者交通手段別死亡事故についての考察 GDPとの関係 高齢者のより安全な交通に向けて Ⅱ
2017/04/07
下のグラフは、ヨーロッパ各国における歩行、乗用車運転および総交通手段事故死数について、それぞれの手段ごとの全年齢事故死亡者数に対する高齢者(65歳以上)の事故死亡率を低GDP国群と高GDP群に分けて描いたものである。

名目GDPが3,000(USD/人)以下の国 3,000(USD/人)以上の国
これで見ると、低GDP国では高齢化率の増加に伴い高齢者(65歳以上)の事故死者が増加傾向にある。
高GDPグループの国では、何れも高齢化率とはほとんど関係がなく、強いて言えば、高齢の乗用車運転者の事故率は豊かな国では、人口の高齢化に反し減少の傾向があると云えるほどである。これは道路インフラの充実や、運転経験の長い高齢者の増加、安全性の高い乗用車の利用などの結果と見られないだろうか? 何れも重要な研究課題と思われる。
自動車交通の定着した高所得国では、高齢者にとって自動車運転による交通が最も安全な手段であり、歩行はその2倍以上の事故死者率である危険な交通手段であると云えよう。
自転車交通に関しては、ヨーロッパでは国により極端に違った状況があり分析が困難であった。
用いた国別表

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