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まだ正常に運転できる高齢運転者を非難することは返って日本の交通事故を増やす結果に

2017/02/12

同一の構成のグループについて、車の運転中の事故率と、歩行・自転車交通中の事故率を直接比較するデータベースは見つからない。

一つの方法として、年齢層別人口10万人当たりの歩行・自転車利用中の負傷率と、運転中第一当事者に分類された運転者の免許保持者10万人当たりの事故件数を比べてみた。1)

85歳以上の最高齢者層を除き、すべての年齢層で歩行・自転車の傷害率が高いことがわかる。もう一つ意外な事実として、車事故において、交通目的でない路上人物(遊戯中、工事中、その他路上占有者)との事故件数が多いことである。

車運転の事故率は30歳代から一律にに上昇しているのに対し、高齢者の歩行・自転車事故は65歳代から急上昇している。高齢者の交通危険性の上昇は、歩行・自転車利用中に顕著に表れ、自動車運転では他の年齢層の統計的傾向と変わりない。80歳までの年齢層において自動車運転中の方が安全であることを示している。

高齢者は運転経験のない人の割合が多く、それが歩行・自転車利用中に車との事故に遭遇する割合が多いという意見も出ると思うが、自転車乗用中事故の遭遇率は運転免許の有無にほとんど関係がないという研究がある。2)

85歳以上で逆転しているの、は体力的に歩行・自転車の移動が困難になっているためと思われる。

いずれにしても、この結果は、まだ普通に運転できる運転者の運転をやめさせることは。ただでさえ日本は欧米の自動車先進国より目立って多い歩行・自転車利用の交通事故をさらに増加させることになる一つの証拠であろう。

警察庁も道路交通省あるいはメディアも、道路安全設備の責任の所在を認識し、高齢者に優しい道路行政を考えるべきである。そして高齢者により安全な車の利用を勧めることである。

高齢運転者を危険視する”迷信”を正しい統計を根拠に是正することこそ交通安全に寄与する方法である。

1)  平成27における交通事故の発生状況。e-Stat,    政府統計の窓口                                                            http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?toGL08020103&listID=000001150496&disp=Other&requestSender=search
2) 運転免許保有の有無別自転車事故の析 https://www.itarda.or.jp/ws/pdf/h24/15_04bike-menkyo.pdf

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