アメリカの入国管理の実際 私の経験から
ワシントン州の連邦地裁、トランプ大統領令:”特定の国籍を指定しての入獄禁止令”の差し止め判決のニュースから思い起こすこと。
私が初めてアメリカに入国してからちょうど50年目、最初は日米交換研究者システムでアメリカ政府の科学研究財団費支給の給料で3年、日本の大学からの出張扱いでした。
アメリカ入国のビザ手続きは、アメリカ領事館での面接の結果で日本の公用旅券が支給され。アメリカ入国には、領事館指定の日本の病院で健康調査や予防注射証明、肺結核の診断結果とX線写真の携帯を義務付けられ、アメリカに到着しての入国では、医師の資格を持つ管理官の判断で入国の可否が決まるというものでした。
1970年以降日本ので大学勤務中、定年まで30年間余り平均して2年間隔で夏休みを利用して出張していました。アメリカ滞在中給料の支給を受けるため、アメリカ領事館でビジネス旅券を更新していました。
この間、日本の信用や国際的地位が上がり、制限なしに多数回アメリカに入国するビザになりました。アメリカ滞在中、研究や観光で何回もカナダに行きましたが車で行った場合場合、普通再入国は国境ゲートでパスポートを見せるだけで再入国できました。
アメリカの入国管理で思い出すのは、1980年初期だったと記憶していますが、1970年後半から続いた日本赤軍の各地での国際テロ事件の影響と思ったが、カナダから車でアメリカニューヨーク州に再入国するとき、私のパスポートを取り上げたまま車ごと事務所に誘導され、管理官が中に入りしばらくして入国を許された事がありました。
日本から直接アメリカに行く場合入国管理は簡単ですが、私の思い過ごしかもしれないが、2回、南米チリからの帰りの経験では、入国審査はマイアミで済んでいましたが、ニューヨーク・クケネディー空港での税関では、冗談まがいのたわいないことを話しかけながら私の評価をしていた様な気がします。
今回の事件、大統領が国籍指定で入国拒否令を発したから問題になったのですが、個々の人物に対する入国審査の決定権は一次的には入国審査官の判断にあるようにおもいます。
そのほか、有効なクレジットカードがなければ普通ホテルの予約やレンターカーも借りられない。一般に金融の信用情報を利用して社会の体制の維持や安全を図っているように理解しているが、私の思い違いでしょうか?