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高齢者の運転制限や運転停止に関する社会政策の設計は 科学的・医学的に正しい検証結果に基づき人権に配慮した責任の重い問題です 論理的で品位あるレビュー記事を見て

2016/11/23

メディアや交通政策に関係する人たちに読んでいただきたいレヴュー論文の一つ。

道路交通における傷害や死亡事故を未然に防ぐための高齢者の視力検査。

Vision screening of older drivers for preventing road traffic injuries and fatalities.

著者 Desapriya E , Harjee R , Brubacher J , Chan H , Hewapathirane DS , Subzwari S , Pike I

Cochrane Database Syst Rev.2014 Feb 21 ; 2():CD006252.
http://www.atgcchecker.com/pubmed/24563119
表題だけ見ると高齢者の視力検査の必要性に関する論文のように見えるが、単なる”視力検査”と云う言葉の上だけで解決する安易な話ではない。論述の順序を追ってみよう。
<高齢者人口の増加>
先進国の人口統計はベイビーブーマーの世代が老齢化するにつれて、65歳以上の人口の急激な増加が始まります。
今後のエビデンスに基ずく交通安全政策、特に運転の制限や禁止につながる制度を設計するときの重要事項です。
<高齢者の運転禁止>
高齢者の運転禁止は、医学的な研究によれば、うつ病や自立性を失い孤立するなどの精神的な結果を招くことがわかっています。
<事故遭遇率の評価>
多くの研究結果では、従来の道路暴露尺度での事故統計では高齢者の「低マイレージバイアス」効果により、交通事故に遭遇する値が実勢より高く推定され過ぎていることが指摘されています。
<運転環境の影響>
さらに、高齢運転者は、短距離の都市部あるいは住宅地でより複雑で要求の激しい交通パターンの運転場所での運転が多くなります。
<身体的な脆弱性>
高齢運転者は正常な老化に伴う生理学的変化により事故の際、重大な傷害や死亡になりやすい脆弱性に注意すべきです。
<安全に必要な生理学的変化>
安全に必要な3つの主要な領域は、視覚、認知、運動機能です
視覚は、運転環境内の物体、動きを監視するために必要な周辺視野を持っていなければなりません。
高齢者のビジョンテストは重要な安全上の問題です。
<望まれる有効性の検証された視力スクリーニング>
運転のための視力スクリーニングはエビデンスベースの検証ツールを開発する必要があります。
<視力スクリーニングの現状>
しかし、現在世界各地での運転免許試験に合格するための視力スクリーニング規則はバラバラに行われていてその有効性は不明のままです。
以上は、世界中の道路の安全性を高める最重要課題です。
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