高齢運者の事故死亡率増加は 衝突事故の増加よりも身体的な脆弱性による
2016/11/21
Q
高齢ドライバーについて、脆弱性と、走行マイル当たりの衝突値増加との関係は、決定的な要因として高齢者の高死亡率(脆弱性)にある。
Fragility versus excessive crash involvement as determinants of high death rates per vehicle-mile of travel among older drivers.
http://www.atgcchecker.com/pubmed/12504143、 Department of Emergency Medicine, Johns Hopkins University School of Medicine, 2003.
いろいろな国家機関によるデータを用いて、高齢者の脆弱性と車1台当りの走行距離当たりの死亡事故増加リスクが計算された。
結果の一つとして、80歳以上の脆弱率は30歳~59歳のドライバーの13倍と報告されている。この値は昨日の私のブログの結果、80~84歳:13倍、85歳位以上約20倍と比べ大差ないと思われる。この値は今まで日本では注目されていない事実である。
昨今、日本のメディアで蔓延している。高齢者の運転事故増加の迷信は、脆弱率の大きさであって事故件数の増加を示すものではない。
インパクトのあるニューを強調して間違った風潮を蔓延させるメディア、社説など責任ある情報記事では、少なくとも直近10年ぐらいの間の世界で評価されている論文のバックグラウンドを理解した上で記事にすべきであろう。
No comments yet