高齢者の年齢を基準とした強制的な運転運転免試験は、一般の交通の安全性を増すか? 世界の研究結果の要約例
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19068294
この論文は、終生免許のビクトリアと、80歳以上から毎年医療証明書を提供する義務を課し、さらに、85歳以上は路上テストを義務付けているニューサウスウェールズとの事故死亡率を比較したものです。
その結果、この二つの管轄区間の間で全体的な交通事故死亡率に統計的な有意差がなかったばかりか、高齢者だけのグループで見ても差はありません。
この二つの行政区で、80歳以上の免許保持ドライバーの数を基準に見た場合は、ビクトリアの死亡率は統計的にわずか高い統計的優位性は認められたものの、ビクトリアの高齢ドライバーがサウスウェールズよりも高い乗客占有率を示していたことがわかりました。この占有率の違いを調整した結果この2管理区間での統計的差異は認められませんでした。
これらの知見から、年齢を基準にした強制免許可否プログラムは、全道路利用者の事故死亡率を減少させる安全上の利点が無いことを示唆しました。
この結果は、以前からの多くの研究結果と変わりないことを確認したことにもなります。

以上は、この論文のAbstractから私が要点を抜粋したもので、間違いを犯しているかもしれません。
今まで私が見た限り、世界各地で施行されている高齢者運転免許プログラムは、殆どの論文が利点はなく無意味であることを報告していると思います。
日本では、いまだに警察庁をはじめ道路交通省、メディアまで、総合的な科学的分析ではなく、自論に都合の良い目立つ特定の事例だけを取り上げて結論付けることで多くの誤った行為となっている場合が見られます。また、根拠のない風評を作り上げ、高齢運転者を犯罪者扱いにしていると言わざるを得ません。