住宅でのエネルギー消費量
下の画像は、国土交通省の資料からとったもので。日本の家庭でのエネルギー消費量を世界の主な都市の場合と比較したものである。
気温で見ると、冬の寒さは、日本、ロンドン、パリ、それほど変わらない。しかし日本の暖房エネルギー消費は極端に少ない。
建築物省エネ法の概要 平成28年版: 国土交通省 住宅局 住宅生産課 建築環境企画室
欧米先進国では住宅の暖房は、住居内全域にわたって24時間コントロールするのが常識である。贅沢と考える人はいない。
1970年代第一次石油クライシスの時、アメリカの大学や公共施設では、室内の温度設定機が一律に低温設定で封印されて、セーターなどはおる寒さであったが、家庭やアパートメントではそのような制限を強制されなかった。
日本では、公共施設や商業施設では冷暖房の法的規制がなく、生活時間の長い家庭での劣悪な温度環境がないがしろにされている原因はどこにあるのだろうか。
私の自宅の場合、住居内全域の温度コントロールの設備をし年間連続して運転している。年間の冷暖房に要する低圧電力料金はこの資料と同時期、2012年の場合32万4千円ほどかかった。住宅内の生活電力は21万9千円余り、その中に調理器具も電力であるため含まれる。そのため、ガス料金は発生しないが給湯には灯油ボイラーを使っていてその料金が発生した。
同資料の全国世帯当たりの年間光熱費22.2万円と比べると、私の家の場合、生活電力はほとんど変わらないが、冷暖房電力費だけが余分であることになる。
1979年、この家の新築にあたり、個別住宅では一般の工務店での工事が難しかったが、当時手に入る断熱材と工法などを建築雑誌で研究し、できる限りの断熱構造の家にし省エネを図った。
住宅のエアーコントロールについて 住居区内の年間平均温度 22℃~25℃に設定し他場合