住宅の温度環境の重要性 年間、昼夜を通して平均23℃にコントロールした場合の血圧変動
2016/10/13
私の自宅は、住居内全域を23度を中心に±2℃でコントロールしている。日常の外出にはバスや電車は使わず自動車を用い、ごく短時間を除き、極端な寒暖にさらされないように注意している。
これは、贅沢、省エネに反する反社会行為とお𠮟りを受けるかもしれないが、温度環境変化による体に及ぼすストレスを避けることは健康管理の重要な要素であり、これは医療行為にも勝る健康管理と思っています。
昨年9月、24時間血圧計(ABPM)を購入装着して1年が経過しました。この間30分間隔で測定した1万3千個余りの血圧データを統計分析しました。私は、長年循環器診療を受け血圧降下薬を複数処方されていますが、この1年間薬の服用変更はしていません。
下のグラフは、1ヶ月毎の収縮期血圧の平均値(mmHg)をプロットした年間変動で、外気温の季節変化による影響は見られない。むしろ、夏期の方が血圧の上昇がみられる。これは日照時間の変化にる生活のリズムの変化であるかもしれないと思っています。そのためには睡眠時間の統計を取ることが重要と思われます。エラーバは標準偏差で、日常の生活状態による変動が大きいことがわかります。
これに関した参考資料として、東北大学大学院 医学系公衆医学分野発表の一例を引用します。
2011年 Clinical and Experimental Hypertension
家庭血圧値の季節変動性と外気温の関連について
気温が10℃を下回ると、気温の低下に伴う血圧上昇が認められないのは、室温管理の影響と考えられます。特に寒い時期に室温を管理する重要性を示唆したデータであると考えます。
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