長い下り坂でブレーキが効かなくなった大型トラックの為に設けられた退避場
2016/01/27
アイダホ州を南北に貫く動脈95号線 北から南に向かう途中、谷底の町ルーストン(Lewiston)に下る長大な坂道がある。南行きでは下り坂道が続く。急カーブに差し掛かる手前、ブレーキが利かなくなったトラックが重力で泊まれるよう上り坂の行き止まり側線が設けられている。
下の写真はこの避難側線の入り口標識とその個所の地形写真。
最後の下り、市街地に入る前にも。
この地形は、下に見られるように、川が削った峡谷とみられる崖に作った道路である。
下端がLewistonの町、川はアイダホ州では美しいClearwater River,すぐ西側のワシントン州ではSnake Riverと呼ばれている峡谷に続く川である。何れもグーグルストリートより。
この道路は私には懐かしい所である。アイダホ大学に居た1967年当時、こんな立派な道路ではなく、片側1車線、双方向で曲率はもっと激しかったように思う。当時でも物流の大型トラックが多く、下り車線で曲がり切れず転落死亡事故が多いと聞いていた。
長野県で起きたスキーバス事故、原因はわからないが、必ずしも運転手の過失だけではなく、道路管理者の責任も追及すべきであろう。特に夜間の道路標識のあり方には問題がある。
空港での飛行機事故では、パイロットや管制官の人為的過失の追及だけでけでなく、空港設備、標識の適正や安全管理も厳しく追及され改善命令が出される。それが現在の最も安全な交通機関となった成果である。
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