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横断中の歩行者の死亡事故はほとんど65歳以下の運転者(1当事者)によるものである 政府統計のデータベースより

2015/02/13

下のグラフは65歳以下と65歳以上に分けて運転者(1当事故)の遭遇した死亡事故の年間数を描いたものである。対人事故と車対車について2013年の実態である。ただし、自損事故は除いた。

運転事故の実態人車

65歳以上については、運転免許保有数の過去10年間の記録から外挿して求めた2020年推定値も書き込んだ。

これを見て明らかなことは実勢の交通(2013年)において高齢運転者は社会に危機を与えるようなことは、現在も、2020年でもないということである。特に歩行者との死亡事故は大部分が65歳以下の運転者で起こされており、高齢運転者は2020でも20%程度である。

65歳以下の運転者の数が圧倒的に多い、職業的にも運転しているので走行距離・運転時間も長い、当たり前という声が聞こえるようだがその通り。しかし、大切なことは実勢の道路交通状態で高齢運転者を除外しなければならないほど実態として交通全体に危機を与えているかどうかということである。

人口の25%以上にもなった高齢者の自立と生活に大切な交通。正当な道路の利用権者でもある。

参考として、どうしても高齢運転者は危険と思っている人に下のグラフを示す。

類型事故死の年齢構成率

グラフは各年齢層ごとに形態別事故死者の構成率を描いたものである。最も大きな特徴は歩行者に対する死亡事故が30-39歳をピークに下がり75歳以上で半分にもなっていることである。これは信じられないという人が多いと思うが自分で検証してほしい。高齢者の事故の特徴は、出会い頭、正面衝突が多いことはどの分析結果でも言われていることである。それ以外はほとんど年齢の傾向は見られない。

このグラフで、特に際立った特徴は、高齢運転者は歩行者を死亡させる事故が非常に少ないことである。この事実はイギリスでも確かめられている。しかし、このグラフは事故の類型別構成率であり事故の実態の全容を表しているものではない、たとえば若者と高齢者は追突と出会頭の事故構成率が高いために相対的に横断中が少ないように見えることに気が付くべきである。

下のグラフは同じデータを運転免許保持者10万人当たりの死者数で見た場合で

類型事故死の年齢分布10万人

また様子が変わってくる。

さらに同じ運転免許保有者10万人当たりの事故傷害者数を見ると*

10万人負傷事故者類型年齢

上のグラフのように高齢にしたがって減少している。死亡者数のグラフでは65歳以上が急上昇しているがこれは高齢者の身体的脆弱性により事故当たりの死亡率が高いためである。

この様に分析では、特定の現象だけに目を奪われ、それを普遍的だと思いこむ落とし穴があることに注意すべきである。

そのためには、常に最初に示したグラフのような事故の実態を見失はないことが大切であり、高齢者の交通事故死者の大半が歩行者であり、その原因運転者(1当事者)の大部分は65歳以下の運転者であるという単純な事実、警察庁はデータを持ちながらなぜなぜこのことを無視しているのか理解に苦しむ。

一見合理的で科学的に見える議論でも、単純な現状の事実に反していてはそれは”迷信”に過ぎない。

*2013年の歩行者と乗車中の年令別脆弱率から推定した。

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