「ふるさと」選挙権登録制度 国政選挙の一票の格差をみんなで正そう
住民台帳から役所が自動的に作成する選挙人名簿だけでなく、いくつかの国で行われているように、個人で選挙人名簿への登録画ができる制度を併用する。日本には民主主義先進国にはない戸籍制度があり、居住地とは別に本籍地を持つ人が多い。これを使ってふるさと納税と同様に、選挙民登録を居住地、本籍地どちらかで選択できるようにしては。人口の流入が多い選挙区での票の軽さの不満を持つ人たちが本籍地での積極的な選挙行動で均衡に向かうのでは。一方、現在多くの国会議員は実質ふるさと立候補とみられる人が多い。
小選挙区制は、2大政党政治による安定を目指したものであり、各選挙区には主要政党の推薦候補者が配置されているはずである。政党を選ぶなら遠隔投票も不合理ではないのでは。
票の格差と地域。これを見るために一票の重みの順位を上位20位と下位20位の小選挙区ランキング・リストを作ってみたのが下表である。(2012年総選挙)
http://www.ippyo.org/topics/pdf/20130118001.pdf
正確にはこれらの選挙区の人口や税収の変化を見なければわからないが、票の重み上位の地域は、人口の流失、高齢化による死亡など人口の減少の結果起こった現象と見られ、これと反対に人口流入の激しい地域が下位になっているように見える。
格差に関する論文の紹介
国際比較から考える一票の格差と適切な議会制度の在り方Ⅰ
停滞する政治状況の原因を、議会制度と 選挙制度に求め、その改革を提言する
東洋大学 中澤克佳研究会 行政分科会 国際比較パート
小林慶太 前山貴浩 吉江真太郎 2012 年12月
http://www.isfj.net/ronbun_backup/2012/aa01.pdf
票の重み=各都道府県の議席数/各都道府県の選挙人名簿数×100万
総務省(2012)年度行政投資実績、内閣府(2012)県民経済計算、総務省(2009/9/9)日現在選挙民名簿及び在外選挙民名簿登録者数より筆者作成。
一票の格差による影響
結果であるが、衆議院 0.587、参議院 0.618 と、どちらの院でも高い相関関係を示し
た。相関関係は 0.6 程度で十分高い相関と言えるため、一票の格差が公共投資の配分を歪
ませ、不平等を生じさせていたことが証明できた。この値は別所氏が調べた当時よりも大
きかった。このことから一票の格差の問題は 1997 年時より大きくなっている問題という
こともできるだろう。
以上がこの論文の一部を紹介したものである。
私の考え
選挙制度との関連で云えば、過疎地域ほど国からお金を持ってくる政治家を要望する利益共同意識が優先し、大物政治家の選挙支援組織は安定していて多選議員が出やすい環境にあるとおもわれる。
もう一つ考慮しなければならないデータとして、上の論文のように県別に見た場合、選挙区内の立候補者数と個人得票分配率である。当選者から見ると、立候補者数が多ければ票が分散され個人の得票数は少なくなる。必ずしも当選者の得票数が一票の格差に比例(票の重みに反比例)するわけではない。もっと詳細なデータ分析が必要であろう。
いずれにしても、国会議員各個人の政治生命にかかわる選挙区画の変更、現議員だけのお手盛りでできるはずがない。