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交通安全に関するOECDの年次レポート2014を見て、日本の自動車乗用中の安全率は世界一を実現しているが 高齢者の歩行中事故死者はとびぬけて多い

2014/07/30

Road Safety Annual Report 2014    OECD

OECD加盟関係国の道路交通事故死者の比較地図が発表されていた。日本は人口十万人当たり4.1人で第二番目にランクされている。

Figure 1. Road fatalities per 100 000 population in 2012 in IRTAD member and observer countries

 

clip_image002

Source: IRTAD.

しかし、65歳以上の高齢者に限ると、日本の交通事故死全体に対する割合はとびぬけて大きい。

Figure 2. Road fatalities in the age group 65+ in selected IRTAD countries/regions

(% of all fatalities)

clip_image002[6]

Source: IRTAD.

これは、他の諸国に比べ、日本は高齢化率が大きいのが原因しているのであろうか?

このレポートでは、65歳以上の高齢化率を以下のように報告している。

23%、 日本

18%、 ヨーロッパ

14%、 アメリカ、カナダ、オーストラリア

高齢化率をアメリカ等の水準に換算して、高齢者の事故死の比率を見てみると、2011年度でヨーロッパ、アメリカ等の約22%に対して、日本では37%になる。日本の高齢者交通事故死者は、高齢人口が多いだけが原因ではないことが分かる。

このレポートの日本の部では、日本政府の交通事故撲滅の目標として世界一の安全を目指しているが、歩行者を除くと交通事故の死亡率はすでに世界一小さいことになる。

以上がこの報告書に記載されている主な事項である。

___________________________

日本の高齢事故死者の約65%が歩行者であることから、日本では高齢者が歩行に頼る交通を利用している(公共交通機関を利用しても歩行は必ず伴う)ことが大きな原因であろう。

その証拠の一つとして、日本の75歳以上の運転免許保持率が、OECDの他の諸国に比べて少ないこともその一因であろう。

日本の交通安全対策は、高齢者の交通移動性を妨げないで、いかにして高齢者の道路歩行(自転車)を減らすかにかかっているといえよう。

日本の車交通行政は、高齢運転者の運転の欠陥ばかりに注目をするのではなく、高齢者が「できるだけ長く安全に運転が続けられるよう」援助することであり、これが高齢者支援の社会的コストの最も少なくなる方策でもあろう。

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