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けさのクローズアップ NHK 「高速道路で最も多い事故は、停車している車への追突です」 での間違い

2013/12/26

① 高速道路上でやむを得ず単独停車した場合の死亡事故件数の年次グラフ、これは統計学で云う”極くまれな事象の統計”で、年間数件の年次グラフを見て数件の差だけで単純に増加しているとの結論にはなりません。統計的検定を必要とします。

② 基本的に高速道路では先行の車は既定の速度で走行していることを前提に走行するものです。特に夜間などはこれを信じて走行するしかありません。日本のように車間距離不足走行を容認している現実では、追突は命の脅威であるにもかかわらず運が悪いとあきらめるしかありません。

道路管理者には、予測可能な工事渋滞や、年末年始の渋滞で事故を防ぐ責任があり、渋滞列の最後尾より数百メートル手前に管理車を配置し警告信号を表示する義務を負わせるべきと思います。高速警察隊も速度違反を摘発するだけが仕事ではありません。NHKはこのことこそ協調すべきでしょう。

③ 高齢者の高速道路での事故を年間事故件数のグラフで示し、あたかも高齢運転が危険であるような解説をしていましたがこれは間違いです。高齢者の高速道利用者数を分母にした事故率グラフでなければこのことは言えません。データが見当たりませんがおそらく、高速を利用している高齢者の増加率の方が大きいでしょう。 現在増加中の高齢者の殆どは高速利用経験者であり、事故率は10年前より下がってきているはずです。

この番組の趣旨は、年末年始、高速道路の利用者が多くなる時期を前にして、運転者の注意を喚起しようと意図したものと思います。それ自体は支持できます。単純にそれだけの報告だったら季節記事として問題にしません。

ここで問題にしたいのは、レポーターの思い込みに都合のよい断片的な資料や、大学教授のインタビューだけを出し、上記 ①~③の間違った解釈をあたかも科学的分析かのように番組を組み立てていることです。

キャンペーン記事を意図するなら、レポーターは世界の道路交通先進国に数ある質の高い交通事故に関する論文を参照し、迷信を捨て、科学的な常識を養い、正しい記事を発信すべきと思います。

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