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世界一安全を実現した日本の自動車交通

2013/05/21

まず結論から先に書こう。日本の自動車交通は世界一の安全を実現した。第一図

歩行自転車を除く事故死者率

上のグラフは、OECDのRord Safety Annual Report 2011 の各国データから歩行者と自転車の事故死者を除いた自動車事故死者の人口10万人に対する算定値である。日本、イギリス、スウェーデンとは同率で日本は世界一死者数の少ない安全を実現している国であることがわかる。

ただ、残念なことは下のグラフに示すように、歩行者と自転車の利用による事故死者の全交通死者に対する割合は日本は18か国中ワースト2である。第2図

歩行・自転車事故率

世界で最も歩行者と自転車事故率の低い国の値15%に各国が目標を定め、実現出来たとすると国別交通死者どうなるかを描いてみたのが下図である。

15%事故率

日本第4位であるが、統計の誤差、特に事故分類のあいまいさから、日本と北西ヨーロッパ諸国は変わりなく世界一安全であると云える。

日本で「交通弱者」と云われる歩行者と自転車の事故死者が多い原因はどこにあるのだろうか。

第一図からわかることは、日本の自動車運転者は世界の現状からみて最上級の安全性を実現していることから、歩行者や自転車に対し運転上の欠陥があるとは考えにくい。

主な原因は、日本では北西ヨーロッパに比べ、歩行や自転車の交通比率が多いのが原因と考えられる。その原因として。

① 日本では公共交通機関が発達しているため、そのアクセスまでの移動に歩行や自転車交通を利用している割合が高い。

② 義務教育学童のほとんどが歩行による通学である。

③ 高齢化社会でありながら、高齢者の運転免許保持者が先進諸国に比べ少ない。高齢者の自転車利用は欧米ではあまり見かけられない光景である。

④ 高齢者の自動車運転を援助しようとする社会合意が熟成されていない。

⑤ 歩行者に対し安全な装備の車や道路標識など安全インフラのが重要視されていない。

歩行自転車事故率と車事故率

なお、歩行や自転車の利用をやめれば、その代りの交通手段として車の事故が増えるとの考えもあろうが、上のグラフは一律にそうなっていないことを表す。日本・オランダ・イギリス・スウェーデンでは歩行者の事故率が大幅に異なっているが車の事故率は変わらなく、最も少ない死亡率である。アメリカやニュージーランドの様な人口密度の低い国では、歩行者は少なく車の移動距離(時間)が長く、車の事故者数が多いのは自然であろう。

日本の現状を分析すれば、自動車運転者は世界で最高の安全運転者であり、これ以上の向上は、自動車の安全機能や、道路のインフラを合理的に改良すること抜きには不可能なことを示している。

私は、上記にリストされた国々での運転経験があるが、この結果は実感としてうなずける。

日本の交通政策は、科学的分析なしに、日本の運転者に運転マナーが悪いとの思い込みを植え付け、圧力をかけ、無駄な税金を浪費する組織や規制を拡張する利権となっているように見えてならない。

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