安全運転のための道路情報になっていない速度制限標識
下の写真は道路速度標識が道路の状況とは無関係に立てられている例である。
どう見てもこの速度(50km/h)でその先のカーブやT字路を曲がり切れない。速度標識を守れば100%道路を飛び出すことは必至である。
上段3画像はその実例
この二つの例は、上が日本、下がアメリカ・マサチューセッツ州のものである。
上の画像のように、日本では、道路のカーブ標識が無いわけではないが100%あるわけではなく、この標識は運転情報としてはあてにできない。
下の画像では、カーブ標識の下の正方形に30と書かれているのがカーブを通過するときの推奨速度のマイル時標識(48km/h)である。これを見て運転者は天候や路面の状態を考えて事前にカーブを通過する適切な速度判断の準備ができる。この速度標識は手前の緩やかな右カーブのものではなくその先の折れ曲がったように見えている左カーブに対する表式である。
特に夜間、初めての道の運転ではこの標識は非常に頼りになる。運転が安全になるばかりでなく安心して走ることができる。ちなみに、上の画像のような片側一車線の郊外の道路では一般に走行速度は55マイル時(88km/h)程度である。ヨーロッパでは90km/hが通常である。
上段の映像のように、日本でも道路の曲がり具合の標識がないわけではないが、カーブの直前にあり、車のブレーキライトを見ればわかるようにカーブに入ってからブレーキをかけている。
アメリカの運転教則本(州によって必ずしもあるかどうか知らないが)には、減速する必要があるカーブでは、カーブに差し掛かる前に、後続の車から見える直線部分でブレーキをかけ十分速度を落す。カーブに入ったら少し加速気味に通り過ぎるよう書かれている。これは最も多い後輪駆動車の場合カーブ進行中後輪の摩擦力を大きくし安定して通過するための条件である。
日本だけが、どうして安全運転情報とは無関係な道路標識が建てられているかの理由について考えてみた。
① 速度標識は道路管理の行政上の区分であり、安全運転情報ではない。速度違反摘発の証拠とするためのものである。
② カーブで減速する必要があるかどうかの判断は運転者の責任であり、道路管理行政側の責任ではない。
③ カーブの状況や、推奨速度を正規の標識に書くことは、事故が起きた場合行政の責任を問われる可能性があるから無駄なサービスは避ける。そのため道路管理法規にも盛り込んでいない。
といったところでしょうか。
なお、先進の安全性を追求しEU連合で最優秀の評価を受けたスウェーデンボルボ社の車、道路の速度標識を識別して運転者に警告する機能も組み込んでいる。アメリカ・カナダばかりでなく世界の先進国では、道路の速度表式は運転者の安全運転情報取得のためであるという常識にのっとっているからこその機能であろう。