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住宅の省エネと健康

2012/08/26

面白い記事を見た

NEWSポストセブン|熱中症のリスク軽減 四方を囲まれた中住戸は省エネ効率が良い

今年は省エネと熱中症に関連した記事が多い。科学的に見て中途半端な解説が多い中でこの記事をみて理解すべきことは、室内の天井や壁面あるいは床面からの熱放射が人間の生理的熱環境として重要であるとを示していることである。

この記事では、室温の違いを、壁面からの熱放射の室温に与える効果だけで説明しているが、室内の気温は冷暖房を強くかければ、最上階であろうと、角住戸であろうと容易にコントロール出来る(省エネを無視すれば)。おそらく集合住宅内の大部分では、エアコン温度の設定は住居の位置にかかわらず住人の好みで設定されているであろう。にもかかわらず、最上階や角住宅に熱中症リスクが大きいとすれば、その原因は何であろうか。

熱中症リスクは、人体の熱収支に影響の大きい気温、湿度、それに輻射熱、具体的な測定値としては、温度計の乾球温度、湿球温度、黒球温度の値で評価されている。三番目の耳新しい黒球温度が室内周囲からの熱放射の度合いを表すものである。

熱中症リスクのパラメーターとして用いられるWBGT温度では室内の場合 WBGT=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度と定義されている。

エアコンの温度設定は乾球温度値だけで決まり、室内空気の温度が一定でも日照による放射温度の高くなりやすい住戸では熱中症リスクが高いことを示しているのではないだろうか。

もうひとつ、断熱効果の悪い住居では、気温をコントロールするためにはエアコンの吹き出し風量が大きくなり、これは、人体に当たる風が強くなることで、乳幼児や高齢者の体温調節に悪い影響を与える。いわゆる冷房病の症例の多くはこれが原因であろう。

省エネに固執するあまり、上記と同様の理由で、隣室との断熱効果の悪い住居内の一室だけにエアコンを使用するなどは健康に非常に大きな負担をかけることになることも分かる。

最近の戸立住宅では、外壁表面積が小さく開口部が少ない箱形断熱住宅が増えこの面では良くなってきたように思う。

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