あなたにもできる アルツハイマーの発症を遅らせる100の方法 ジーン・カーパーさんの本を読んで
私は今、認知症発症年齢にさしかかっている。
写真は、訳本(和田美樹)と原本そしてそのカバーの折り込み部分からコピーした著者のプロフィールである。
このは本では、アルツハイマー類似の脳機能障害に関する科学的研究の現状は、画像診断機器の技術的発達による脳内の各種物理的違いは見られるものの、その原因と予防法については科学的な共通認識はまだないと云う理解に基づいて書かれている。
上記は著者がこの本を書くに当たって、情報源とした学術論文などの主なソース200余りのリストをウェブで公表していることを示した記述である。そのほか、アメリカ政府のウェブサイトPubMedや主なアルツハイマー症に関する研究センターリストや索引など、読者が興味や必要に応じて記事の根拠を検証するための情報源を記述している。
日本語訳ではこのような情報はすべて削除してある。情報源が殆んど英文だから日本では無駄だとの編集者の判断か、それとも、権威ある研究機関や学者の所属を書けば、内容を鵜呑みにし、検証し様とする読者の要求は無いとの判断かも知れないが、これが本当だとすれば、日本の文化のあり方として重大なことを含んでいると思う。
日本では、政府機関の文書や、テレビ、新聞などのマスメディア、印刷出版された本などの内容を検証すること無く、ただ信じ込んでしまう習性があるように思えることが多い。その結果、なんの根拠も示さず、上手な言葉選びで「なるほど」と思わせる、分かりやすい情報が歓迎されることになる。
我々の社会に欠けているもので大切なものに、”常に根拠のある共通のデータに基づいて議論をする” 訓練がなされていないことを痛感することが多い。
なお、著者は、老齢学の創始者とも言える故ロバート・バトラー博士とも親交があったと書かれていた。私は、以前に、バトラー博士の著書”プロダクティブ・エイジング”、の訳本と原本を購入して同様の比較をしたが、その時にも思ったことである。