総理、各大臣、官僚の最高責任者、公共組織の最高責任者たちに見てほしいヴィデオ
CERN Document Server: New results from OPERA on neutrino properties
これは23日、日本時間深夜にウェブに公開されたニュートリノの飛翔速度が真空の光速を超えたとする実験結果の発表状況を編集したヴィデオである。
この内容を自然科学の訓練を受けていない大多数の皆さんに理解してほしいと云うのではなく、表現の信頼性を得るためには、如何に検証可能なあらゆる証拠を示すデータを公表し、理解を得るための努力を必要とするするかの見本としての意味である。
権力や組織、権威を背景にすれば、何の証拠がなくても(示さなくても)社会は信用し、政治的決定権を行使すれば国民はそれに従うべきと思い込んでいる、政治家、官僚達、公共企業の責任者にそれは間違いであることを実感し、こんな自然科学の研究者たちのコミュニティーがあることを知ってほしいことである。
世界的に見て、日本の社会の指導者層の学歴が低いという統計結果をどこかで見たことがるが、大学の学部4年を卒業しただけでは、どの分野でも専門的な学歴とは言えないのは今日の先進国の趨勢であるように思う。
博士の学位にはどんな意味があるかを考えてみる時、少なくとも評価委員の理解を得られる論文を書くことが必須で、単に試験に合格し教授の評価を得るだけでは得られない。言い換えれば論文審査に合格することは、論理的判断力の展開と、それを人に理解させることのできる能力があることの証拠(最低保証)であると云えよう。
以上は、3月の東京電力の福島原子力発電事故と災害に対処するこの国の指導者層の一方的な対応を見て痛感したことである。
蛇足ですが、私の知る限り、日本の信用ある大学の理学系学部で学位を得るには、世界に流通している学会誌に論文が受理された業績を持つことが条件になっています。そのためには、それぞれの学会誌のレフェリーを納得させる必要があります。これが今日の日本の自然科学界の国際レベルを維持している基となっています。