診療に使われているエックス線レベルは安全と云う証拠は無い
下の画像は文科省の英文データベースの全ての最後のページに載せられているものです。
何を云いたいのか表示の意図も説明もない。おそらく、東電原発災害の居住地への放射線強度は軽微と思わせたいためのと思われる。
たとえば、一般人の被曝量が多い例としてX-線CTスキャンの1回あたりの被曝量がリストされているが、もしかしたら医学的検査に使われているから無害だと錯覚させるためのものなのか。
この表を世界にばらまくことが無条件に意味があると考えているのであれば、放射線医学の常識のない無知の仕業とも思えるのだが。
医学検査でX-線を利用するのは、患者個人の状況に応じ、検査を受けることによる放射線障害のリスクと、検査を受ることで病気を確定出来、治療につながる利益の兼ね合いを評価しての場合である、すなわち医師はリスクと利益との科学的評を説明し、患者個人の判断にゆだねる事項、いわゆるインホームド・コンセントに当たるべきものであろう。
通常医師は、初診患者でもX-線照射履歴を患者に訪ねることなしに検査に回すのが現状のように思う。しかし、国民皆保険の日本では、被保険者の治療履歴をデータベース化するのは容易で、それが整備されれば、医師は、他の医療機関であろうと、以前に撮った画像はインターネットで検索可能であり、患者の放射線照射積算量を知ることもできる。このような検索義務を医師に負わせることは容易である。
したがって、世界の先進国では、病気の診断以外にはX-線検査をすることは禁止されていると思う。学校などで健康な若者全員に一斉にX-線透視を義務付けるような暴挙はしていないのでは?
放射線医療器具のたゆまない技術開発によって、より低放射線量で診断に十分な画像が得られるようになり、リスクは軽減されていることは事実である。
60年前、若者の肺結核が多く有効な治療法もなかった社会情勢では、社会保険上学校や職場での、一斉検査の義務付けは社会だけでなく個人にとっても利益の方が大きかったのは事実であったと思う。
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