学校の放射線汚染評価には放射性核種の精密測定が欠かせない
2011/06/08
文部科学省の6月2日の福島県内学校放射線データベースより、放射汚染の分布の違いによりグループ分けして分析してみた。先のブログに書いたように線量率度数分布から、2つの汚染群グループに分かれたことは書いたが、再度背景色を変えて示したのが下のグラフである。
運動場の高度50cmでの計測値を最も放射線量の高い学校から降順に並べたのが下のグラフである。これで見ると校庭の空間放射線量率の順位と教室内の線量率順位には同一の傾向が見られないことが分かる。
これをはっきりさせるために、校庭の線量率に対する教室内の線量比を、上図の校庭強度順位で並べて描いたのが下図である。
これで見ると、低汚染の学校群では、教室内の放射線量が校庭の値に近づいている(教室内の軽減率が小さい)ことが分かる。
考えられる原因としてまず確かめられなければならないのは、放射線量計の精度であろう。各学校に配布された線量計のタイプやメーカーに依存するものなのか、またそれではなく仮に同一の線量計が配布されているとして、ポケット線量計の表示がμSv/h単位で小数点1ケタの表示の場合、運動場の放射線量が1.oμSv/h以下の場合測定数値が単数字(1ディジット)でしか得られない影響で強度比が大きく出ることも考えられる。いずれにしても線量計の特性が分からないと正確には判断出来ない。
いずれにしてもほぼ確かと思われる結果は、運動場の強度分布に2種類の集団が現れたことであり、このことは、子供たちの将来に責任を持つ文部科学省の最も大切な義務として、空間放射線量だけでなく、放射能汚染線核種の精密測定で詳細な測定をし、放射線障害病理学的に必要な情報を確保することであろう。
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