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校舎内の空間放射線率の高い場所は日次の経過とともに運動場の値に近づいている

2011/06/01

文部科学省の英文データベース http://www.mext.go.jp/component/english/__icsFiles/afieldfile/2011/04/25/1305394_0419_1.pdf

を用いて、福島県内の学校50校余りの計測データ 4月14日と、5月19日の表から、運動場の高さ1mにおける空間放射線量に対する教室内各部での放射線量の遮蔽率のヒストグラムを比べてみた。

学校運動場校舎内比4月14日

 学校運動場校舎内比5月12日

学校運動場校舎内比5月19日

上の度数分布を比べてみると、日次がたつに従って、室内での減少率の分布が広がってきていることが分かる。教室内の減少率が大きくなった場所も見られるので、平均値で見る限り大差はないが、95パーセンタイル値では4月14日0.38であったものが5月19日には0.56になり、危険率5%の閾値で見ると、教室内での放射線量が運動場の値に近づく傾向があることが分かる。

用いたデータ量が十分でないので確かではないが、コンクリート建物そのものの遮蔽率は変わらないと見られることから、土埃等が室内に入り込み蓄積し、吹きだまりなどができ、5月19日には運動場より放射線率の高い場所が見られる。平均値で云うのではなく、きめ細かな検証が必要と思う。これから夏になり窓を開けることが避けられなくなりこことさら重要である。

また、この結果から、小さい木造住宅では、文部科学省の計算基準である、室内減少率0.4はおそらく平均値を云っているのであろうが非現実的であることが分かる。

いずれにしても確かなことは、医学的な危険率を見積もる時、安易に平均値などで判断することは間違いであることを示す実例であろう。

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