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文部科学省の放射線モニターデータの日本人向け広報 日本人をこんなにも見下しているとしか思えないのだが

2011/05/13

下左の画像は日本語のデーターベース、「福島第一原子力発電所30km以遠上空の航空機による空間線量率の測定結果」(H23年4月5日)に描かれた図である。

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/04/05/1304280_040513j.pdf

右の画像は、5月8日このブログに書いアメリカが行った航空測定からの解析結果の図を再録したものである。余りにも差がありすぎ残念としか言いようがない。日本の科学技術にアメリカとこれほどの差があるわけではなく、日本の該当組織の管理機構の上層部の管理職の人材の科学的レベルが低いあらわれであろう。

アメリカの国家核安全保安局と文部科学省のSPEEDI公開 «

日本航空モニターアメリカNISC線量地図

下の図は、英文バージョンののみに公表されていた MEXT and DOE Airborn Monitoring 航空測定での解析図である。

http://www.mext.go.jp/component/english/__icsFiles/afieldfile/2011/05/10/1304797_0506.pdf

AirDoseMonito.jpgrMEXT_DOE Cs134_Cs137マップBEXT_DOE

測定は4月6日から4月29日に行われたもので、放射線強度は、放射能の減衰補正を用いて29日の時点に合わせたものである。測定は150mから700mの高度で行われ、測定値は地表300mから1500mの円形スポットの平均値として表している。

左図[Annex 1]は地表1mに換算した放射線率で、単位はμSv/hである、赤色は19μSv/h以上の領域である。右の図[Annex 2]は地表に蓄積したCs-134とCs-137の合計による放射線量の換算値で、単位はBq/平方メートルである、赤色は3百万Bq/m^2の領域を表す。このように測定値そのものでなく、科学的な計算方法を用いて情報が現実に利用されることを前提に表示しでいる。

これらの情報は、日本語バージョンでは発表されていない、これは一例であるが、他に文部科学省の日本人向けの情報と、英語の公表内容に雲泥の差があるのはなぜか? まったく理解できない。

また、日本の航空機測定が30km圏外だけに限られているのも理解できない。4月以降の放射線率は例え原発の真上であろうと航空機で上空を通過する被ばく量は全く微小なもので問題にならないはずであり、まして放射線計測機を積んだ観測機であれば、いつでも危険な放射線量を検出すれば脱出できる。アメリカのNNSAが行った発電所上空を含む全域の綿密な航空観測は3月23日である。にもかかわらず日本では重要な高放射能汚染領域をはずした通り一遍の測定、しかも測定したのは4月5日である、日本でも航空測定をやっていますと云う言い訳材料にするだけならいざ知らず、科学的に何の意味もなく、利用価値のないこのような非常識で無意味なデータを政府組織が公表するのは、国辱ものとしか言いようがない。文部科学省はこんなにも非科学的なレベルの管理体制に縛られている組織なのだろうか。それとも、政府が決めた避難区域に入ることは、たとえ上空でも無条件に日本人には犯罪行為となるが、外国人には適用されないからとの理由だろうか。

私の外国生活経験から、日本政府が考えているほど、何もかも秘密にしなければいけないほど現在の日本人の平均的な科学的理解の水準は低くは無い。腹立たしい限りである。私の誤解だろうか?

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