土壌と雑草で残留放射能の減衰特性に違いがあるのはなぜだろう 興味ある事実を発見した
文部科学省英文データベース MEXT : (English version) Readings of dust sampling
による、土壌と雑草の残留放射能測定データを整理していた時、土壌と、雑草の間に特徴的な違いがみられた。
その一例を、下のグラフに示す。
上のグラフは土壌の測定値で、放射性同位体131ヨウ素の減衰率は半減期6.4日、セシュウムの半減期が20日。下のグラフは植物の測定地で、ヨウ素が5.7日、セシュウムが10日となる。他の数地点での測定でも同様の結果が見られる。
土壌中の場合、セシュウムの二つの同位体は、半減期が2年以上と長いので、このような短期間では減衰は見られないはずであるが、半減期は平均30日程度になっている。これは放射性核種自体の半減期を示すものではなく、放射性塵埃が雨などの影響で流れたり、表層から沈下して移動したためと思われる。131Iについてもわずかながら半減期より短く出ているのも其のためであると見られる。
特徴的なのは、雑草の含有放射線の減衰特性で、半減期で見ると、土壌に比べヨウ素で約三分の二、セシュウムでは約四分の一と見られたことである。
このデータベースでは、単に雑草としているだけで、詳しい採集状況が分からないが、統計的には土壌より植物組織の含有放射線量方が速く減衰している結果になっていることである。他の4地点でのデータで検証したが何れも同様の傾向であった。
こんな短期間に植物の代謝機能により放射性物質を放出したとは考えられず、サンプリングの雑草が後日の採集ほど成長していたと考えると、成長に伴う非放射性物質による増加の成分が大きくなり、植物体内で相対的に放射性成分の割合が低下したのかもしれないが、私には確かなことは分からない。
これは、生物生態学的に知られている常識であるかもしれないが、私にとっては大発見である。
どなたか教ていただけると幸いです。
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