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計画避難区域と緊急時避難準備区域 相変わらず言葉選びに終始し時期を失した安全施策

2011/04/22

下の二つのグラフは、文部科学省の空間線量率モニタリング結果から読み取って描いた該当地内の観測各地点の線量率のヒストグラムである。

今回計画避難区域に指定された地域内の観測点でのヒストグラムを描いてみたのが下図である。

北西30km圏外45度以内ヒストグラム

また、下のグラフは、緊急時避難区域に指定された地域で測定されたヒストグラムである。

30km圏内45度圏外のヒストグラム

この二つのグラフを比べてみるとき、横軸のデータ区間の目盛幅に注目してください。上図では、線量率の最大値が180μSv/hに対し下の図ではわずか10μSv/hである。このような分布のデータに対し平均値は意味をなさないので、最低放射線率からの累積パーセンタイル値て見ることにする。

計画的避難区域では、95パーセンタイル強度(その閾値以下の放射線量確率が95%)は60μSV/hに対し、緊急時避難準備区域では3.6μSV/hである。また同様に求めた30km圏外で北西45度扇状地以外の95パーセンタイル強度は1.8μSv/hであった。

もし最高閾値60μSV/hの地域の人は、放射性核種拡散開始日3月15日から今日までで、すでに、50mSv程度の被曝を受けてしまっていることになる。政府が云う年間20mSvと云う計算はどうしたら出るのか不可解である。20~30km圏内では今日までで最大3mSv程度と計算される。

私の計算では、4月の11日時点で最高地点では45mSvの被曝をすでに受けてしまっていることになり、今後1年間に受ける被曝量は、現在の減衰率が続くとして、すでに受けた被曝量の40%程度であり、政府の被曝量の安全基準20mSv・年だとすると、いまさら避難しても取り返しがつかないと云うことになる。

浪江町の累積放射線量 災害発生時から一年間で20ミリシーベルトの推測 どんな根拠の計算から出るのだろうか? «

以上の結果から、政府が、文部科学省の測定値や、SPEEDIの予測、IAEAの警告を無視して放置していて、今回初めて計画避難区域に指定した地域ではすでに、大量の被曝を受けてしまっているのは明らかである。それに比べ、30km以下20kmの他の地域では放射能汚染は30km以遠の測定値と余り変らない。

このようにすでに確認されているデータを無視し、最初の危険地域の指定に固執し対策を無為に遅らせてきた政府の責任こそ追及されるべきである。この事実はSPEEDIの予測や、IAEAにより既に指摘されていたことであり、どんな理由で今までほおっておいたのか検証の必要がある。

今日の新聞で、20km圏内での文化省の測定データが公表されたようなので検索してみようと思うが、公表が遅れた理由に正確を保証できないと云うが、公表が遅すぎて、その間に被曝してしまった人たちをどうするのか、そちらの責任の方が重い。また、当然20km圏内でも線量値は測定するのが科学立国を表明している日本の義務であろうが、データを取っていた事実すら秘密にする理由がどこにあるのか。うがった見方をすれば、今回の公表は、すでに国際機関には報告済みで、外国から逆流して日本の納税者に隠しきれない恐れが出てきたから公表に踏み切ったのではないかとさえ疑われる。以前から同様の事実を見てきたのであながち嘘ではない様に思うがどうだろう。

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