放射能汚染 20から30km圏内でもそれより遠い地域と状況は変わらない そろそろ見直しの時期では?
20~30km圏内の文部科学省の空間線量率測定データを纏めてみた。結果はこの領域でも、原発の西北西から北北西の間の扇形地域を除き、4月14日には1μSv/hを下回っている。
下図は、20km~30km圏内の観測点のグラフで、西北西~北北西の測定値だけが2μSv/h以上であるが他の地点では全て1μSV/h以下に減衰していることが分かる[ ]内の番号は地図上に示されている観測地点コードである。残念ながら継続的に測定している地点の数が少ないので断定するには十分ではないが、傾向は30km外の場合と変わりないと見られる。不可解なことは、警戒区域や退避命令区域こそ密な測定が必要と思うが、これが行われていない。コード番号100以上に見られるように4月第2週に一時観測地点を増やしたようだが、科学的に不合理な発想が理解できない。ともかく、
これを見ると、今後、原発からの大気中に放射線核種の大量放出が無い限り、この圏内でも30km圏外と変わらない被曝確率で居住が可能であると見られる。
4月15日時点で1μSV/hの線量率で1年間減衰しないで一定に続くとした場合、総被ばく線量は単純計算で8.8mSvとなる。放射線種の拡散が始まった3月15日から4月14日までの総線量の見積もりは、3月17日から4月14日までの低放射能汚染地域の平均常用対数減衰率を-0.024/日として計算すると2mSvとなり、合計被曝線量は11mSv程度で、政府の安全被曝線量と同程度である。今後1~2カ月見なければならないが、積もった放射能は減少するものであるから、いずれにしても上記の値が上限と見てよい。
今後再び原発からの大気中に放射性物質の放出が無いとの希望的観測ではあるが、現在までの測定データからは、測定データのある20km圏外でも、北北西~西北西の扇状以外の地域では30km圏外と同様に退避する必要はないという計算になる。
いずれにしても、距離に関係なく、原発の大気中放射性汚染が封じ込められたとの確認を待たなければ安全とは言えないことは明らかであるが、距離だけによる規制が不合理であることは分かっているので、政府は柔軟に運営する時期に来ていると思う。
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