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SPEEDI の結果とモニタリングデータとの比較

2011/03/30

SPEEDIと文部科学省モニタリングデータよりの推定値との比較、下左の地図はSPEEDIの結果である

http://www.nsc.go.jp/info/110323_top_siryo.pdf     

内閣府 平成23年3月23日 原子力安全委員会

SPEEDI画像 観測地図

これと、右は先のブログで使った文部省モニタリングの地図である。

前のブログの空間放射能の常用対数減減衰率 -0.045日を用いて福島第一原子炉からの距離に関する総被ばく線量を計算してみた。

計算の根拠は、各観測点の空間放射線量率より、放射線蒸気放出が始まったと見られる3月15日の各地点の初期放射線量を推定し、それから放射線が減衰して無くなるまでの総被ばく線量を計算したものである。結果は、

原発からの距離 総被ばく量の幅  総被ばく量の平均(mSv)     

  20-29km                 11-62                       37

  30-39km                  6-48                        27

  40-44km                                                    8

         45km                                                    3

         55km                                                    5

         60km                                                    2

ちなみに日本の平均空間放射線量 1 mSv/年 放射線従事者の上限 50 mSv/年   文部科学省のプレスリリースより。

となり、SPEEDIの結果より一桁以上被ばく量は軽い結果となった。計算の根拠や計算に誤りが無いか検算をしてみようと思うが、とりあえず。

重要な疑問として、数マイクロシーベルト毎時以下の地域では日次の経過とともに空間線量の減衰が見られなく、ほぼ変わらないことの原因が気にかかる。もしこれが測定誤差でなく、1年間1μSv/h の線量が続くとすると、年間被ばく量は 9 mSv 程度と見られ先の表の総被ばく量に加える必要がある。

なお、この計算値は原発より北西から西北西の範囲のものであり、その他の周辺地域の放射線量はこれに比べれば近距離でも非常に少ないことは明らかです。ただし20km以内のデータが無いので分かりませんが。

27件のコメント leave one →
  1. 鈴木 重則 のアバター
    鈴木 重則 permalink
    2011/04/22 12:51

    大変参考になります。 個人的にはSPEEDIは 信用してません。 非常にうがった意見ですいませんが、原子力安全委員会は 計測データと合っている。SPEEDIの結果を公表したと思ってます。
    なぜなら、SPEEDIの分布範囲は ある程度あっています。それは、爆発時、気象庁の風速データが正しかった。しかし、空間放射線量があっていません。たぶん 爆発時の放射性物質のデータがうまく入力で出来なかった。と思っています。そこで 文科省の自動車モニタリングのデータと合わせて検討したために 自動車が走れるところデータだけが頼りになって このデータが出たと思ってます。実際は?
    考えたことは、爆発時に一番たくさん放出されたので それが かなり高くまで上がり 風に流されて落ちた。その後はチョロチョロなので うまく出てこない。ファーストインパクトですべて決まってしまっていて それに左右されている。自動車、航空機などのデータで補正していかないと 正しい放射線のデータは 予測できない
    地形効果なのか 最近は風の影響で 西側の値が増えている(減っていない)と思われます。

    いいね

    • spaceglow 市川 敏朗 T.Ichikawa のアバター
      2011/04/22 15:14

      鈴木 重則 様
      コメントありがとうございました。
      ブログにも書いたように私は退職老人で、データ・ソースとしてはインターネットで入手できる公表データに限られています。したがってデータの信頼性については統計的に矛盾がないかどうかにより判断するより方法がありません。SPEEDIのシステムを知りませんが、ご意見のように、気象庁のデータを用い、数値計算での、風による輸送のシュミレーションに限れば、理論的に正しく検討されたプログラムならば信頼できるように思いますし検証もできます。東京電力が放出時放射線核種の量や放出の時系列を正直に公開していない疑いがあることから、結果の放射線量の絶対値については意味がないと思いますが、地上の測定値との比較で少しでも実情に近付け、避難行動の根拠に利用することは、大切なことと思います。
      今日の私のブログに書いたように、根拠を示さないで慎重な言葉選びだけの”後だし警報”では災害対策にはなりません。
      進行中の災害では、時間は待ってくれません、後ろ向きの正確さより、得られたデータにより前向きの合理的な予測が大切と思います。
      というわけで、暇なら十分にある老人の試行錯誤だとしてご覧ください。
      市川 敏朗

      いいね

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