環境放射線強度を平均値で表すことの不合理
ここでは 環境放射線の危険度を表すのに平均値だけでは危険であり、最高値を併記することが必要であることを示す。
空間線量率の空間・時間変動 茨城県環境放射線量監視モニターのデータより «
上記の、ブログ記事に続いて、環境放射線強度を少数の地点の観測値や時間平均値で表すことは不合理であることを示す。
とは言っても目安は必要であり、平均値がどのような意味を持つか、茨城県の比較的広域にわたる40余りの固定観測局の測定値を用いて強度分布を調べてみた。
下に、3月22-23日と、25-26日について全観測局で測定されたの放射線強度のヒストグラムと累積度数分布を描いてみた。
これで見えてくる実態を要約すると
強度 nGy/h 強度比 倍率
平均強度 累積50%強度 最大強度 最小強度 最大強度/平均強度 最大強度/最小強度
22-23日 485 450 1400 200 2.9 7.0
25-26日 380 350 850 150 2.2 5.7
このように、空間放射能が大きかった22日では平均強度に対しピーク強度は約3倍、最大最小比は7倍、やや安定になった25日では平均値に対し2倍強、最大最小比は6倍である。
このように、時間的、局地的に変動の激しい災害時の過渡期の現象を平均値で表すことは不合理であることが分かる。
災害時の、変化が激しい状態では、危険度の表示には平均値より最大値の方が重要である事が分かる。
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