日本の交通死者の国際比較 日本の運転者は世界で最も安全運転のグループ
OECDの交通フォーラム”IRTA Press Release 2010”のデータ[1]より加盟国33カ国の交通安全評価を試みた。
交通安全分析では、一つの指標だけでは実情を正しく表しているとは言えない。その中で、良く使われるのは人口10万人当たりの事故死者の割合である。もう一つの代表的な要素を表す変数として10億車台数・走行キロメートル当たりの死者数が使われる(標準的な日本語表記を教えてください)。最近OECD加盟国33カ国中23ヶ国の発表がされたのでこの二つのパラメーターでの日本の国際順位を比べてみた。
日本は第5位、一番死者率の低いイギリスより12%ほど高率であるが、世界で最も少ない北西ヨーロッパの水準と統計誤差以内で変わらないと思われる。
この場合には13位で、道路交通先進国のうちでは下位に属する。ここに表されている数値は必ずしも直接算出された値ばかりではなく、推定値もあるようで正確性は欠けると思われる。日本も数年前から公表するようになった。この指標は、自動車の台数・移動距離当たりの死者率で、主として道路の安全性を表すと見られる。信号や、道路標識、道路構造のインフラが主となる要因で、日本、デンマーク、イスラエルの場合、人口当たりの死者率に比べ際立って大きいのは何か原因があると見られる。日本の場合、運転に必要な情報でなく、あいまいな道路標識や高速道路に道路番号が無いなど、長距離運転に役に立たない煩わしい注意標識が多すぎることが一因であろう。
上図は、この二つの幾何平均を総合安全順位として表してみた。日本は順位9位となった。世界で最も安全な国はスウェーデンとイギリスであり日本はこの両国より14%ほど交通死者率が大きいことになる。
結論として、日本の運転者は世界で最も安全運転をしているグループにあるが、信号標識や道路インフラは中位に位置し、道路管理当局である警察庁や国土交通省の行政に欠陥があると云えるがどうだろう。
ちなみに、最も安全なスェーデン、イギリスは世界で運転免許の制約が最も緩やかで、生涯免許証制の国であることに注目したい。
[1] http://www.internationaltransportforum.org/Press/PDFs/2010-09-15IRTAD.pdf