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後ろ向き駐車について 日本だけが なぜ?

2010/07/23

またも目立つタイトルの「高齢者が後ろ向き駐車のため後進運転中失敗でパニックになりブレーキとアクセルの踏みちがえ暴走」のニュース。

このような事故は、日本のメディアでは一方的に高齢運転者の欠陥の様な認識だが、無駄な努力を要する後進運転による駐車方法は自動車運転で必要な技術だろうか。
私の運転経験した欧米10数カ国での自動車交通先進国では、前向き駐車が普通で、後ろ向き駐車を要求するのは日本だけのようだ。
確かに、後進駐車方式のほうが狭い駐車場に多数の車を収容するには合理的である。プロの運転者の車置き場等では有効だろう。
日本でも、現在、郊外型のショッピングセンターや、スーパーでダブルラインの駐車スペースや、広い通路、駐車場内の歩行者区分などが完備したところが多く、前向き駐車でも十分なスペースがあるにもかかわらず相変わらず後進駐車が多い。
高齢者や身体障害者用の駐車スペースを設けているところが多くなったが、やはり後進駐車方式が多く、車止めも、後進位置を外すと間をすり抜ける安全無視のものが多い。
運転困難につながる運動機能的な弱点を持った人の駐車スペースは、前向きに侵入して駐車、そのまま前向きに発進出来る単一レーンに設置すべきで、入口に近いからと云って人通りの多い建物の壁際に設けるのが必ずしも機能的な場所とはいえない。

今日、世界の知的水準の高い民主主義社会で大切なことの一つに、すべての人にとって車の運転による交通は、生活と、社会活動の質を維持するために必要なことである。そして、運転の欠陥を補うことのできるインフラの研究と設置が社会の優先事項であるとの認識で一致している[1]。

運転上の欠陥をことさらのように取り上げて、運動機能障害者の移動の自由を妨げるような警察や、メディアの無責任さは、知的水準の低さを示す何物でもない。

高齢者や、身体機能弱者の運転中事故が社会に異常なほど多くの危害を加えていると云う統計上の証拠はなく「うそ」であり、内外のどの科学的に検証された統計にも見られない。そればかりか、これらの人々の最も安全な移動方法は車の運転であることもはっきり知られている事実である。

目立つからと、ことさら運転の欠陥を強調したメディアの交通事故見出し、それを利用してキャンペーンをする警察の交通課、それにより形成された一般の迷信、こんな悪循環が残念ながら日本の非科学的な認識である。
しかしながら、幸い、こんな矛盾だらけの、ストレスの多い交通政策にも関わらず、日本の運転事故率を統計的に見ると、世界の最も安全な国と肩を並べている事実を強調したい。 

[1]  EU-Rord safety > Elderly drivers > Older drivers > Safety versus mobility and quality of lifehttp://ec.europa.eu/transport/road_safety/specialist/knowledge/old/safety_versus_mobility_and_quality_of_life/index.htm

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