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EU交通安全委員会の高齢者交通安全研究の現状

2010/07/03

Elderly drivers: 初老のドライバー

検索順序: European Commission > Transport > Road Safety > Elderly drivers

高齢者の人口割合が増加しているが、高齢ドライバーに配慮した交通ルールが無い現在、高齢運転者は特に運転に慎重さが要求されている。

高齢ドライバーは、身体的脆弱さのために、75歳以上では、同規模の事故の場合、死亡率は一般のドライバーの5倍、傷害率は2倍高い。

高齢ドライバーは、他を危険にさらすより、自身の障害の方が多いと見られる。

http://ec.europa.eu/transport/road_safety/users/eldery-drivers/index_en.htm

この報告書とリンクしている(More about the topic)トピックの表題を見ると

http://ec.europa.eu/transport/road_safety/specialist/knowledge/old/index.htm

Useful links

の項目がある。その一つ Older drivers: を見るとこの論文には、以下の項目にわけて、130編の世界で公開された報告書、学術論文を根拠に挙げて考察している

Introduction | Functional limitations and physical vulnerability | Older drivers risky or at risk | References | Safety versus mobility and quality of life | What can be done about it | Which factors will influence the future number of fatalities among older drivers

● この文脈は、先進的な運転の振る舞いや道路安全支援システムの分析をし、それらのシステムを評価する方法、更に優先的に開発を進めるための助言としてのものです。

この文書では、事故要因と、安全の効果の科学的研究を概説する。研究すべき概要のダイアグラムとして、五つの大分類とその下に19のプロジェクトを記述している。

1. Who is at risk: 誰が危険に差さらされているか。 高齢運転者は、他に危険を及ぼすよりもむしろ、危害を受ける側である。しかし、高齢ドライバーが交通社会で他に危険を及ぼしていないと云って、彼らを対象とする道路安全方法の開発を怠ってはならない。高齢者の起こしやすい事故タイプの情報は、交通安全対策を設計するに当たり考慮されなければならない。また、高齢者が、他の危険な運転者から受ける事故の判定が”低く評価されている”。

2. Functional limitations and physical vulnerability: 機能的な限界と身体的な脆弱さ。その他に、高齢者の死亡率(致命的障害)を高めているのに最も大きい影響を与えているのは肉体的精神的な状態である。事故率を上昇させる機能的な減退は、加齢により皆同時に始まるものでなく、個人差が非常に大きい。通常の老化現象としての視力、認知能力の低下は、運転の安全上の兆候としてはほとんど見られない。機能的な劣化と年齢に関係する障害による高齢者の運転特性は、現実の交通では、高齢者の自覚運転行動により安全が守られている。このような行動の補償にも関わらず高齢者の死亡事故が多いのは、被害の方が大きいからである。

3. Factors that will influence future developments:  将来の情勢に影響する要因。75歳以上の人口と移動距離の増加は死亡率の増加につながる、しかしながら、このトレンドを下降させるためには、さらなる高齢者の運転経験の向上と、道路の安全設計の実施にかかっている。

4. Different types of measures available to change the  future: 将来に備える異なった種類の処置の可能性。積極的な車の安全性の改良、ドライバーのトレーニング、インフラの整備、運転補助システムの実装が必要だが、老齢による機能の低下は、それらの補助システムで修復出来なくなる時が来る。それは、運転中止のタイムリーな手順が必要になる時でもある。免許発行のありうべき手順は、医師と協議しての認可方法である。

5. Safety versus mobility and quality of life:  移動性の対策と生活の質: 高齢者にとって車運転以外の移動性を維持することは最も重要であるが、全ての人にとってどれか一つの最良の方法があるわけではない。必要な条件を満たす旅行には、各種交通サービスの組み合わせが必要になる。いろいろなサービスには各種公共サービスも含まれる。

以上

これを読んで感じたことは、自然科学の学術論文と同じように全ての見解や分析は、証拠の参考論文を挙げて記述していることです。130件にのぼる参考文献の著者の中に日本名らしきものはただ一つ(日本の機関ではありません)しかありませんでした。これを見ても残念ながら日本の交通安全研究が遅れていることが分かります。警察庁は立派な建物やコンピュータシステムなど交通安全関連施設には高額の予算を使っているようですが、世界で参照される価値の研究論文や報告書がないのはどうしたことでしょう。

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