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77歳を期にMRIによる脳神経内科専門医の診察をうけた

2010/05/30

診断の結果は、過去に小さな脳梗塞の履歴を表すプロトン密度のやや高い映像の形跡が見られる。脳血管動脈に関しては狭窄や血溜は無いと云う事であった。

対症療法としては、2週間ほど脳頭蓋内圧の上昇をコントロールし血行を良くする点滴と、飲み薬(薬効成分Nicergoline)を処方された。

日本の独立行政法人のPmdaで検索すると: この薬の効能・効果は「脳梗塞後遺症に伴う慢性循環障害による意欲低下の改善薬」とのみ記載されている。いくつかの他のウェブサイトで検索してもこの程度である。

イギリス政府がサポートしている電子医薬品ライブラリーによる記載[1][2]ではこの薬は ”認知症や年齢による認知損症に用いる” の表題で、3ページ余りの要約が記載されていた。細部については医学用語もあり十分理解できないが、私なりに分かる範囲でこの薬:Nicergolineの効能についてみると、30年ほど前から多くの国で使われている安全な薬のようだ。もともと脳血管障害に作用する薬として、認知や感情、高齢者の行動の不調の治療薬とみなされていたものである。最近の理論的根拠からは各種の痴呆やアルツハイマーに効能があるとみられているが、そればかりではなく脳や心臓の血液に見られる酵素や、酸化防止剤としての治療の効果があると筆者の結論が付加されていた。

日英でこれほどの内容が違うのはどうもよくわからない。日本のウェブでは少し具体的で専門的な情報は、医療機関を通じて医療関係者として登録するか、医師免許で登録したもの以外にはアブストラクトさえ公開されていなく、詳しくは医師に相談せよとある。今の日本の医療体制で、医師が患者の質問に対し、文献の証拠を示し患者に説明することは、時間的にも医療報酬の制度からも無理である。出来ないことが分かっていながらの指導、学会などの研究機関で評価されている要約や論文がなぜ患者に公開されないのだろうとの疑問を持つ。

厚生労働省は一般国民には医療の詳しい情報を知らせないよう規制を掛けているのであろうか。医療情報が患者個人に知らされない体制はどう見ても不可解である。

いずれにしても、主治医の説明は、患者に対してあからさまの病状の表現を避ける配慮から、症状を軽く説明されたか? 処方された薬からみてすでに認知症を発症しているとの診断かの不安を感じアセスメントの一つとしてのTrail Making Test(TMT)[3]を自分で試してみた。このテストは一種の迷路を完了するのにどれだけの時間がかかるかを調べるものでAとBの二つのパターンがあり、結果はAは32秒(正常者の平均29秒)Bは59秒(正常者の平均75秒)であった。この限りでは正常と見られるようだ、処方された薬は予防のためと理解したい。

キーワード: Nicergoline Trail Making Test(TMT)

[1]  National electronic Library for Medicines

http://www.nelm.nhs.uk/en/

[2] Nicergoline for dementia and other age associated forms of cognitive impairment

http://www.nelm.nhs.uk/en/NeLM-Area/Evidence/Drug-Specific-Reviews/496556/?query=Nicergoline&rank=100

· © National electronic Library for Medicines 2007

· Supported NHS (National Health Service)とは、 イギリス の国営医療サービス事業

[3]  Neuropsychological Assessment.4th ed. New York: Oxford University Press;2004

私の関連記事: 血圧降下剤 カルデナリン 日本と米英の注意書きの違い

http://space-glow.spaces.live.com/Blog/cns!A841E9CE14183CB0!4000.entry

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