高齢運転者の免許更新制度のケース・スタディー ヨーロッパの場合
The licensing of older drivers in Europe–a case study. のアブストラクトを読んで更にその要点を纏めてみた。
ヨーロッパでは国によって広範囲の免許更新手順が実行されている。一般には、医学的チェックなしに更新できるのは70歳以下で、それ以後は3年ごとの医学的検査を必要とする場合が多い。ヨーロッパ7カ国について異なる免許手順についてのケーススタディーで安全性を検討した。
結果は、65歳以上の免許更新時の手続きや医学審査の厳しさが総合的な交通安全に効果があった実際的な証拠(evidence)は見られない。
最も容易な更新制度のオランダとイギリス連合国は65歳以上の運転死者の最も少ない国である。更新時に厳しい健康診断を要求すると結果的に高齢者の運転免許人口を減らし、その結果は、高齢者の自立性や、移動性、あるいは総合的な道路交通安全性にも影響する。フランス、オランダ、イギリスは65歳以上の免許保持人口が最高レベルであるが、オランダ、イギリスは最も交通死者が少ないし、フランスも急激に減少している。
その理由は、交通事故の死者のデータ分析がされているヨーロッパ諸国の結果から、65歳以上の歩行者は、ドライバーとしてよりも大きな死の危険にさらされていることがはっきりしている。
私がこのブログで繰り返し指摘しているように、高齢者にとって最も容易で安全な交通は自動車運転であり、歩行は最も危険であり、高齢者の運転免許を取り上げれば総合的な交通死者が増加すると云う事実をここでも証明しています。
UK Transport Research Laboratory, UK. kit@kitmitchell.wanadoo.co.uk