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羽田ハブ空港化の構想に関連して思う

2009/10/22

国際ビジネスから孤立してきた日本の様々なシステムや規制、やっと空港について国際的ハブ空港の声が聞こえ始めた。遅きに失した感があるがこれは航空業界だけの問題ではない。日本の交通システムや銀行システム、不自由なクレジットカードの使用状況。これが世界第二の経済大国で民主主義の国かと思われることが多い。政治経済に無関係な職業であった私でさえ、これでは日本から国際ビジネスが逃げ出す心配を痛感した来た。

長い間、日本の周辺国は、東西対立の接点にあって、不安定な社会・経済状況から、唯一安定した長期政権の日本にアジアビジネスの拠点を置くしかなかった。しかし今日、韓国や台湾、シンガポールなど社会システムの安定と経済力の国際化が進み日本の優位性がなくなるとともに、中国の政治経済組織は不透明で不安がありながらリスクを承知で投資しなければならないほど、世界経済は中国に依存しなければならなくなった現実がある。

最も極端な例が、1990年ごろ、アメリカの西海岸から格安航空料金で東京に来た学者が、成田からタクシーで都内の学会の会場までにかかった料金が太平洋を渡る航空料金より高かったとのぼやきを聞いたたことがある。当時、アメリカでは航空業界の過当競争のせいもあったが、それにしてもひどい、こんなことをだれが理解できるだろうか。このようなことはどうして起こるのだろう。日本のタクシー運転手は世界一生活が豊かだろうか? 高額な料金はどこに流れるのであろう。数年前の経験だがニューヨークケネディーからマンハタンまでタクシー料金は一律45ドル、道路は非常に渋滞が激しく1時間以上かかることはまれではない。イタリアのミラノ空港から市内まで50km程の距離があったと思うが80ユーロの一律だったととの記憶がある。電車やバスを使わないからだという人もあろうが、あなたが一人で言葉の通じない外国で大きな荷物を持って電車やバスに乗る場面を現実的に想像してみてください。

欧米ではビジネス旅行で、空港からレンターカーを借り目的地に行き、要件が完了次第空港に帰るこれが普通である。言語や交通法規、道路管理の違う国や州の間でも当たり前のことであり、公共の交通機関を使うより容易である。そう見たとき、日本の一般道路ばかりではなく、自動車専用道路でも、はじめて訪れた外人が車を運転して目的地に行けるだろうか。自動車専用道路に道路番号が割り振られていないのは私の知る限り日本だけである。いうまでもないが数字は世界共通であり、道路名は外国人に無意味である。余談だが珍しくニューヨーク州で番号のついていない、**パークウェイと云う長い縦貫道路を走ったことがあったが珍しい。

欧米諸国で問題なく通用するクレジットカード(国際的な銀行系の)が日本でだけ通用しないものがあり、これも外人が当惑することである。日本の新幹線でも、窓口では一般のクレジット会社のカードは使えるようになったが、自販売機では暗証番号が必要である。クレジットでATMから現金を引き出すときは暗証番号を入れるの常識だが、交通機関やホテルなどで暗証番号は必要なく、普通暗証番号は覚えていない。JRについてもっと不可解なことは、インターネットで乗車券が買えないことでる。いや買えますという声が聞こえてくるようだが、JR東海の場合、会員登録をしていなければならない、西日本はこの制限はないようだが、乗車開始が西日本管内でなければ買えない様だ。オーストラリアでは入国ビザまでがインターネットでクレジットカードを使って世界どこからでも取得出来る時代に、JRはいかに身勝手で利用者を無視した組織であるかが分かる。

こういったことを上げればきりがないが、規制当局ばかりではなく、商業組織でも利用者の立場を無視し、各組織ばらばらに自己の都合により勝手な規則で運営することが当たり前のようである。

昔、東京の三鷹の駅で日本語のできる白人が窓口で、駅員に、「あなたの規則の説明はいらない、私にとって最も有利な方法でやってください」と声を荒げて云っているのを聞いたことがある。規則の多くは駅員達のものであり利用者には意味がない、これは銀行でも同じで、窓口の女性は客よりも背中で監視している上司の方が怖く、顧客に不必要な手続きを要求したり、自分たちの間違いのリスクを避けるために顧客を待たせることをなんとも思わない。サービス業は顧客の便宜のためにはある程度のリスクを負うといった発想が無い、このはなはだしいのが規制などで保護されている独占的組織である。

以上思いついただけでもいくつか挙げることができる「鎖国的状況」のシステムの不合理にに気がつかなければ、ますます日本からビジネスが逃げていくことになろう。

もちろん、どんなに貧乏になっても、日本人だけで仲良くやっていくことが心地よいならばそれでもよいと思う。

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