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オール電化30年目 不透明な電気料金

2009/10/17

DSC01804M ちょうど自宅を新築してから30年を超えた。居住部分の床面積170平方メートル、当時としては大きい家といえるが、高齢の両親と、子供4人の8人家族であったので、一人当たりにすれば決して贅沢な広さではない。

新築を機に、住居内では裸火を使わないこととし、調理器具や暖房装置を当時はそんな言葉はなかったが「オール電化」にした。調理器具は、大家族の調理ができるような本格的なものは日本製にはなかったので、ドイツ製の器具を用いた、冷暖房は、高齢の両親がいたこともあって、年間を通じて住居の中どこでも24時間同じ温度になるよう集中エアーコンディショナー方式にした。幸い地下水位が豊富で汲み上げ規制もない地域なので、効率の良い水冷式ヒートポンプ方式にした。

当然電気料金は当時の家庭としては常識外れのものとなった。電力会社の複雑な料金算定方式では設置前には詳細は分からず、請求書が来て初めて分かった。電力kW当たりの料金は一応分かっていたが、家庭用の場合、使用量が多くなると、ある段階で料金が高くなることや、年間を通して必要な基本料金・季節料金、原子力発電設備負担金(名前は確かでないが)など複雑であった。これは現在でも電力料金が改定になったとき、標準家庭で何円高くなる(安くなる)と云ったあいまいな表現しかできないことでもわかる。

特に、調理器具の場合、外国製は220ボルトで4個のヒーターとオーブン、機器の合計電力は8kVA程度あった。日本は家庭内の場合3線式200ボルトでこの電力量は最大20%程度少なくなるはずである、実際に家庭でこのヒーターを全開にして同時に使うことはあり得ないが、有無を言わさず基本料金はこの名目最大電力で契約させられた。

両親は24時間家にいたので、エアーコンディショナーを24時間働かせるために、家全体を断熱構造にした、今日では当たり前だが、当時木造家屋用の個人住宅に使う断熱材や2重ガラス窓のサッシは標準的ではなく、建築雑誌で広告を見て、建材会社からカタログや工事方法を取り寄せ工務店に工事を依頼し設備した。

エアーコンディショナーのトータル使用時間を記録する積算タイマーを設置していたので30年間のデータを見てみた。総運転時間:30年間で38,828時間、日に直すと1618日となった。全期間の平均作動時間は14%となるが、基本料金はフル稼働の場合と変わりないのでエアコンを使わない季節には、kW当たりの電力料金に換算すると非常に高価になる。

住宅環境は、半農、住宅地といえるが、主要道路と、生活道路で3方囲まれているので、騒音や道路の塵埃が多く窓は常時全部閉じることを想定して設計した。

中部電力がオール電化を特別な電力料金割引と合わせて宣伝し始めたので、電力会社に自宅でもその適用ができないか問い合わせた。結果は電力会社が認可した企業グループの設備でなければ適用できないという返事。実際フルにに使うことのない電気調理器の基本料金の不合理を指摘したら、日本の標準家庭で飾り物的になっているオーブンの所要電力分を割り引いてくれた。東京電力の逓減率を調べて指摘したためだった、中部電力には算定基準がなかったための妥協策の様に見た。

グループ企業の設備でなければ割引できないような電力料金、公正取引法に抵触しないのだろうか。

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