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人類の月面着陸とコンピューターの実用化

2009/07/20

1969年7月21日02:56UTC、アメリカ東部夏時間7月20日午後10時56分、初めて人類が月面に下り立った日から40年。

ちょうどこの時、ニューヨーク州立大学オーバニー分校(SUNY Albany)に研究者として勤務していたが、アパートメントの部屋にテレビを持っていなかったので友人宅でこの着陸の映像を見た。当時ソビエトとの冷戦中、有人宇宙競争ではソビエトに遅れ気味のアメリカが宇宙競争で勝ったとの喜びはひとしお。当時の大統領ニクソンは翌日国民の祝賀休日にした。記憶にはないが、先日亡くなったクロンカイトは、当時CBSニュースで30数時間独占的放送をしたとのことを聞いた。

宇宙競争と云うと,メディア的には、お決まりのように巨大で強力なロケットが轟音と白煙を上げて上昇する場面を映し出すが、これだけでは月面着陸のような人間の能力を超えた緻密な予測に基づくリアルタイムのコントロールは出来ない。これは、1960年代の驚異的な半導体技術の発展と、それを用いたコンピュータの実用化技術技術の開発、そして膨大な数の科学者や技術者の協力とそれらの人材のマネージメントの成功である。

ベトナム戦争の激化と、連邦政府の予算困難により、この時を最後にNASAの予算が大幅に減らされ、多くの科学者や技術者が職を失った。このとき金融界に流れ込んだ物理学者が理論とコンピュータを駆使した金融工学を作りあげ、それが昨年のアメリカ発金融大暴落の元凶となったと云う人たちもいる。

1960年代後半、アメリカでは一般事務にもコンピュータの実用化が浸透し始め、たとえばニューヨーク州では運転免許証の管理なども行われていた。当時、コンピュータ・ソフトウェアーの開発技術者は高級取りのあこがれの職業であった。それらの世代の人たちは今70歳代の退職者である、日本ではいまだに「高齢者はコンピュータには無縁である」との認識があるのとは大きい違いを実感する。

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