金融市場大暴落 その理由
金融システム大暴落は、科学者が複雑系と呼んでいるシステムで「特異現象」として知られている現象を象徴している、自然界の特性であるこの「特異現象」は自然発生する事が知られている。このことは、暴落が何が原因で起こったかではなく、金融システムが不安定な状態に陥っていて「臨界」状態にあったと云うことである。
このことを、「物差しを指の上に垂直に立てた状態を想像すると、これはきわめて不安定な状態であり、物差しが倒れる根本的な原因は不安定な状態であり、なにが引き金になったかは二次的な要因である」として説明している。 先のブログ記事で紹介した書物、「金融市場大暴落」 B, p13より要約。
今回の大暴落、アメリカのサブプライムローンだとか投資銀行の暴走だとかいう言葉の氾濫だけがあって、経済学者や政治家、メディアのコメンテータの解説はいま一つ納得させられる説明になっていないのは、引き金になった要因の心当たりを言っているだけで原因の説明になっていないからだと云うことがわかった。
こういった自己組織化によるシステミック・リスクは全く予測されていなかったわけでなく、「システミックな影響の大きい資金決済システムに関するコア・プリンシプル」。G10中央銀行「支払・決済システム」報告書で見ることができる。 国際決済銀行2001(日本銀行仮訳) http://www.boj.or.jp/type/release/zuiji/kako02/data/bis0101b.pdf
このことは、自然界で起こる現象は、それが社会現象であっても例外ではないということであって、社会の指導者層には、自然科学を理解する能力が身についていることが重要な資質の要件であると思った。 アメリカ議会での銀行を救済するために税金を使うのが良いかどうかの議論は政治家にとっては大きなことかも知れないが、危機の回避には本質的問題ではなく、より大きな国際金融の破堤によるリスクに比べて無意味であったことが証明された感がある。