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金融市場大暴落 二つの本

2008/10/30

A. 「物理学者ウォール街を往く」;  Emanuel Derman, 日本語訳2005年12月,全423ページ

B. 「暴落はなぜ起こるのか」;    Didier Sornette, 日本語訳2004年3月, 全362ページ

昨日、今日と注文した2冊の本が届けられた。いずれも膨大な内容の本でおそらく1年にかけても読み切れない様に思う。とりあえず序文を読んでみた。

A. は1960年後半、ケープタウンからアメリカにわたり素粒子物理学の大学院教育を受け博士号を取ったが1970年前期の就職難時代、金融街へ転身した私小説的な読み物だろうか? ちょうどこの時期、研究者としてアメリカの大学で働いていたので当時の社会情勢についても心当たりが多く一気に読めそうだ。

B. は地球物理学で学位を取り、物理法則やデータ解析の手法を経済現象に適用した「経済物理学」の入門書である。手始めに、学術書として引用されている文献リストを見てみた。理論物理学から、地球物理学、生物学、経済学など、広範囲の学術誌に採用された論文が網羅され、464の資料がリストされている。つまらないことだが、この中で日本人名が見られる論文を数えてみたら6篇程であった。著者は日本に接点がなかったわけでなく、日本人との共著論文も一遍リストされている。日本の論文が少ないのは、日本では専門外のことに口を出すと軽率に見られがちで相手にされない傾向が影響しているのであろうか。

今回の金融危機をどの程度説明できるか、時期的に興味のある書物ではある。

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