どうにも理解のしようのない話 大分県教育委員会の既済用教員の取り消し処分
採用試験の評価点数を改ざんをした教育行政側の管理職が解雇処分になっていないのに、弱い立場にある新採用された人物だけが裁判なしに一方的な内部調査で解雇処分される。こんな事があたかも正義であるという感覚.メディアの反応も見る限り最も大切な基本的な人権問題に切り込んでいないようだ。
教育委員会は、いろいろな評価方法で新規採用する人物を評価し採用する法的権力は任されているが、教育委員会自身の調査結果の証拠だけですでに採用されている者を解雇する法的根拠はないように思う。カンニング行為などのような本人の不正行為と違い、問題の採用試験の結果改ざんは、本人の力が及ばないところで行われた結果であり、たとえ本人自身が教育委員会に働きかけても実現できる不正行為ではない。処分される側から見れば、答案の採点結果を知らされているわけでなし、まして同時に受けた受験者の順位を知らされたわけではなく、教育員会から採用通知を受けただけである。該当者は、採用前に教育委員会に呼び出され、おまえは本来ならば不採用になるところだがこれこれしかじかの理由で採用すると「不正採用であることを知らされ」同意したのであろうか。
法治国家では、本人の責任で起こした不正行為に対し処分されるのが大原則であり、本人の手が届かないところで行われた不法行為の結果を根拠に不利益処分されるのは法律違反ではなかろうか? 法曹界やメディアからこのような非論理を指摘するコメントがないのは理解できない。該当者が訴訟を起こさない限り問題にされないのは正義に反すると思うがどうだろう。それよりも狡猾な官僚の言い分、「処分ではなく依願退職でございます」と云う声が聞こえてきそうだ。
これを読んで、なぜそんな難しいことを考えるのかと感じる人があるかも知れないが、それは他人事だと思っているからで、自分が該当者に立たされた場合、不合理を訴え理解してもらえるところがないことに思い起こしてほしい。