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日本経済の衰退の元凶 もう一つあった銀行サービスの非常識

2008/06/09

先日アメリカ在住の大学教授夫妻と食事をした、その時日本でお金に困ったと云う話。そのわけは、HSBC銀行の国際キャッシングカードを持ってきたがいくつかのATMで試したがどこでもカードが押し戻されて通用しなかったとのこと。カードを発行したALBANY(ニューヨーク州州都)のHSBC支店に国際電話で確認したところ日本で使用できるはずなのでATMを変えて試してみよとの返事であったとのこと。HSBCは国際的な投資を主力とするイギリスに本拠を置く世界第三位の資産を持つ銀行と云われ、日本でも営業を始めている銀行だが、この銀行の日本語の公式ウェブを見ると、日本でも13種類の通貨の預金とインターネットバンキングが出来る国際銀行である。ただ、日本での支店オフィスが各都市にないのと、日本のようにATMがそれぞれの銀行に所属していて、銀行間で共通に使えるATMが少ないこが原因かも知れないが、世界の先進経済国で不自由なく使えるカードが日本で非常に不便であることは日本社会の欠陥である。ちなみに、このご夫妻は日本人であり50年近くアメリカの大学の教授で、生活の本拠はALBANYであるが日本語に不自由はなくATMの操作間違いでははないとことは確かである。

自分の経験では、現在シティ銀行とソニー銀行(USドル)の口座カードを持っているが、旧西ヨーロッパ7ヶ国ではいずれも使用できたし、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカはもちろん不自由なく現地通貨で引出ができた。話変わってクレジットカードのことだが、10数年前、新宿ヒルトンで使用できなかった経験がある、その原因は、ヒルトンのウェブ国際予約システムの料金が一番安かったのでそこで予約し、USドル建てのカードでギャランティ登録をした。注意書きに同じクレジットカードを使用した方が良いとのことだったのでそのカードでチェックインしたら拒否された。これは日本発行のカードだから国内では使用できない為替上の制限があるのかと思ったが、法律の適用が出来ない外国発行の国際クレジットカードでも日本で拒否されることがあると云う事は前から聞いていたが現在ではどんな状況だろう。

外国を旅行するとき、先進自由経済国の常識では、高額の現金を持って旅行することはなく、まして出国前に現地通貨に両替していく人は少ないと思う。アメリカ人は、世界中でUSドルは通用していると思い込んでいるから特にである。ATMとインターネットバンキングが発達した現在、自分の銀行口座の操作は世界中どこにいても出来るので現金は持たなくても心配がないのが常識である。常識が通用しないような金融サービスに無頓着な日本の銀行をはじめ金融監督庁の指導的立場の人たちの国際感覚が不思議である。これでは不便な日本での経済活動が敬遠され、ますますシンガポールや香港、韓国に移っていくのを止められないと思うがどうだろう。

ちなみに、上記のHSBC投資銀行は香港で登録された香港上海銀行(the Honkong Shanghai Banking Corporation limited)であったが中国の政治リスクを避けて本拠をロンドンに移し発展したとある(Wikipediaより)。このように見てくると、日本の頭の良いはずの各組織での指導的立場にある人たちは、日本の利害関係や国際関係に関する責任感はなく、所属する組織内での人事力学に明け暮れしているようにしか見えない。せっかく経済力を世界第二にまで持ち上げた日本からビジネスが逃げていかないよう環境を整えることが日本の為に緊急な課題だと改めて思った。

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