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血圧降下剤 カルデナリン 日本と米英の注意書きの違い

2008/03/26

現在循環器科で血圧降下剤 カルデナリン(ファイザー・日本)を処方されているが、今回、白内障の手術を受けるに当たり以下のようなとまどいを経験した。

初めて循環器科でカルデナリンを処方されたとき、ファイザーのイギリスのサイトの患者に対する情報リーフレットに、この成分(Doxazoshin)薬品名CARDULAの注意事項に、白内障の手術を受ける前に医師にこの薬を使用していることを告げ指示を受けるよう記載しているのを思い出した。 Patient information leaflet 、http://emc.medicines.org.uk/   October 2007.

確認のため調べると、アメリカのMedline PlusでもDoxazoshinの項目に歯科の手術や眼科の手術に際しては、この薬を使っていることを医師に必ず告げなさいと書かれている。  http://www.nlm.nih.gov/   03/01/2007.

昨日、白内障の手術を予約する(或る大学病院)に際し、担当医にカルデナリン使用中であることを告げたら、コンピューターで検索して何の問題もありませんとの返事、イギリス・ファイザーのコピーを見せたら循環器科の主治医と相談するとの返事であった。

不思議に思い、独立行政法人医薬品医療機器総合機構のウエブで薬効や副作用状況を検索したが、白内障手術に関連した注意事項は何もなかった。 厚生労働省所管の独立行政法人http://www.info.pmda.go.jp/  。 念のため日本ファイザーの医療従事者のための情報サイトでこの薬品を検索して見たがやはり、添付文書、使用上の注意にも、手術に関する記載はなかった。 カルデナリン使用上の注意 、 http://products.pfizer.co.jp/index.php

このように米英では患者に対しはっきり注意している事柄が日本の医療従事者用の情報にもないのはどうしたことか理解できない。しかも日本ファイザーの資料には、手術に関する注意事項を記載していないのにもかかわらず、「国内の医療関係者を対象に適正にご使用いただくためで、国外の医療関係者、一般の方に対する情報を目的としたものではない」と断っている。日本特有の情報が付加されていて、医学担当者でなければ理解が難しいか、外国では確認されていないという理由でこの注意書きがあるのならば理解できるが、上記のように注意事項の記載を省略しておいて、患者用ではないとはもってのほかである。医療関係者にとっては、外国では事故の場合訴訟の対象になるからこの点では重要な注意書きであろう。

患者や医療関係者に情報を隠しても責任を感じないのに、欧米で実施れている医薬品や、医療技術を「時期尚早、慎重に」と言って見送っても平気。こんな医療行政がどうして続くのだろう。このことと、薬害訴訟問題とに関連付けるのは非論理的ではあるが、連想するのは禁じえない。

2件のコメント leave one →
  1. 不明 のアバター
    疎林 permalink
    2008/03/26 10:16

    全く、先生のおっしゃる通りだと思います。
    より直情的にいえば、行政を含めた彼らの度し難い卑しさが感じられます。
    欧米の訴訟社会を良しとはしませんが、こういうケースではプラスに触れるのかもしれません。
    日本流、まさしく病んだ部分だと思われます。
    正論を貫く先生、さぞかし現役時代は窮屈な思いをされたのではありませんでしょうか。
    いや、それとも、憤怒の毎日を過ごされたのかも、等と想像たくましくしています。
    お元気で、ますますのご活躍をお祈りしています。
     

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  2. 不明 のアバター
    敏朗 permalink
    2008/04/04 01:39

    忘己疎林  様
    コメントありがとうございました。やっと昨日、日本ファイザーとのやりとりは終りにしました。
    大げさにいえば、日本の行政は、患者を守ってくれる組織ではなく、外国の情報を頼りにするほかないということがわかりました。

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