なんとなく感じていたことの証拠が出た気がする。
テレビで見た、道路特定財源の使途にかかわって出て来た話のなかに、外国の道路事情の調査に1億円近くの費用を使って作成した報告書が主にウィキペディアで集めた資料であり、全部で3部しか作成されていなかったという話、当然公表もされていないのでその内容は分からないが、 いま、多くの大学では学生のレポートにウィキペディアの記事をコピーしたレポートは評価しないのが常識になりつつある時代である。
細かい使途はニュースではわからないが、これだけの経費は、幹部の海外出張経費に費やしたとしか思えない。しかも、視察旅行といわれるものが、おそらく、海外現地の在外機関の人の案内で説明を受けるだけのもので、写真や資料を持ち帰って報告書を作る、幹部の海外旅行のたらい回しの一環になっていると云うのは言い過ぎだろうか。
海外、特にアメリカ・カナダで空港でレンターカーを受取り目的地まで高速道路を使って自分で運転してみるとわかるが、日本の道路標識が運転者にとって目的地に到達するのに不必要な内容の表示がいかに多いかを実感する。にもかかわらず、標識の大きさや色は何となくアメリカの自動車道路に似ている。これはどうしてだろうか、海外の道路交通の視察であれば、自分で運転して目的地まで道路標識を見ながら一人で行ってみるべきである。 日本人が外国で運転することなど考えなくてもよい、裏を返せば外国人が出張で日本に来て空港から運転して目的地に行くことなど思いもよらない、このような認識の道路管理の関係者が持ち帰った結果が、標識のデザインだけが似たものになったように思われる。
長年アメリカ・カナダで職業を持ち、日本へ一時帰国した日本人の中に日本では運転しない人を何人か知っている。これが当然と思っている道路管理者が視察した報告書は、所詮、海外旅行記以上にはなりえないと云うことか。
大きなことを云う資格はないが、この道路事情も日本から国際ビジネスが逃げていく一因でもあろう。