基礎物理学授業における受講生のインターネット利用状況の一例
担当していた大学で、2006年より Blackbord Academic Suite を基本システムに取り入れた教育支援システムが利用できるようになったので電磁気学の基礎講義で利用した。
授業は、週1回、全15回、2007年10月開始、08年2月試験の期間に行ったもので、分析対象学科は生命工学科の選択科目、登録学生数50名のクラスについてである。
利用形態は、学期開始前に全期間のシラバスを発表し、授業開始後は毎回の授業終了後に、実施した授業の要約と、例題や演習問題の範囲などを記入した文書を表示した。
授業の最終日には、電磁気学の基本法則のまとめと、試験に対する注意事項などの要点を記入した。
システムには、メールによる個人的に情報交換が出来る機能があったが利用した学生はいなかった。
右のグラフは、授業開始から試験終了までのアクセス・ヒット数の日系列である。授業開始直後と定期試験前3週間の期間中のアクセス頻度が多いことがわかる。
下段の左のグラフが曜日別ヒット数で、授業日である金曜日の前日のアクセスが多いことがわかる。右は時間帯別ヒット数で、大学のコンピュータ端末を使用出来るにもかかわらず、在宅時間中の18時以降の総アクセス数をみると、半数余りの学生が個人用のインターネット端末を使用していると推定される。
受講生個人別のアクセス記録を見ると、教師側から発信する情報は90%以上の学生が利用しているが、学生側からの教師へのアクセスは皆無であった。
授業の進め方の責任が大きいが、積極的に工夫しない限り、このような双方向の教育支援システムを使っても、一般に学生は一方通行の受動形態の授業習慣から抜けられないと思われる。
改めて、日本でのインターネットの利用が、教育の面でも遅れていることを実感した。
大学名と、この大学で開発されたシステム名は許可を得ていないので書けないが、基本システム関係のURLをみると以下のようであった。