医療行為が原因の感染症
2007/11/06
血液製剤によるC型肝炎
旧厚生省による情報隠し、薬害エイズの場合の教訓が生かされず、今回ニュースで取り上げられているC型感染問題。利益を追求する製薬会社と、医療機関、その監督官庁、構造的に運命共同体とも言える機構ではありうることで、日本だけに限らないと思う。ただ最も不可解に思うのは、日本の医学界である。アメリカの医学界で20年以上も前に感染の危険性が確認され、アメリカのFDAが承認を取り消しているのに、日本の医師会は厚生省に危険性を働きかけず、医師、特に研究機関である大学病院の医師も知らん顔、臨床専門の医師は、保険対象になっている医薬品を使うのにどんな副作用があろうとも厚生省のマニュアルにさえ従えば、何の責任感を感じないのかもしれないが、全世界の医学会誌が整っているはずの大学病院の教員はどうしていたのだろう。科学者としてみれば失格であろう。現在、日本の一流といわれる自然科学系学部で学位を取得するには、世界の学会で流通している学会誌に受理された論文を業績として持つことが原則である。医学会は世界の情報から鎖国された学会だろうか。
現在は、インターネットにより、アメリカやイギリスの医学界誌のアブストラクトは、会員でなくても、氏名住所を登録するだけで読むことが出来、論文の全文も、米ドル9ドル、ユーロ20ポンド程度支払えば直ちにメールで送ってくる。日本の医師会誌の記事は、数年前に検索したときには医師会員でなければ取得できなかった。
自分の病気に閑する最先端の医療情報については、患者はその気になれば誰でも入手できる時代であることを医療関係者は認識すべきであろう。
皆保険の日本において、医療行為や、処方した薬品記録はコンピュータのデータベース化がされている現在、全データを永久保存し、個人の医療履歴が検索できるデータバンクを国が管理することはそれほど困難でもなく、経費もかかるとは思えない。都合の悪い記録を勝手に破棄したり、隠したりしても犯罪行為にならない日本の官僚組織や医療組織の悪名を晴らすためにも、世界に先駆けて実行してはどうか。
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