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インセンティブ と言うカタカナ英語の疑問

2007/06/14

 先のドイツで行われたG8サミット会議の議長声明文の日本政府訳の中で、

”emission trading systems or tax incentives” 「排出量取引制度または税制上のインセンティブ」 訳文 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/summit/heiligendamm07/g8_s_gs.html

  前半を完全な日本語で訳し、後半をカタカナ英語にしている。何処に根拠があるか、もしかしたらドイツ語の原稿から英語に翻訳してこの表現になり、原語では日本語になりにくい意味を持っているのだろうか。 つまらないことと思う人も多いと思うが、思慮深い有能な高級官僚の作業には理由が無いとは思われない。

  tax incentives と言う言葉は日本語には無い翻訳すことが出来ない概念だろうか。

その意味で、この言葉が、英語圏でどのように使われているか? 辞書ではなくこの言葉をキーワードにしてweb記事を検索してみた。 その結果は、税金優遇措置、税金の緩和、税額控除 などに関した記事が最も多かった。 辞書ではなく、この言葉をキーワードにしてWebで検索したのは、国際的な共同声明の用語には、現在国際社会で一番誤解の少ない共通概念をもつ表現を選んでいるからと思ったからである。高邁な文学や、哲学用語ではないという発想からである。

  私の憶測は、日本政府の役人は、欧米の動向が「税金優遇」に関連付けていることを知られたくないとの配慮からではないかと思うがどうだろう。 「排出量取引制度」は日本語としては分かるが、その内容について、現在ヨーロッパで具体的に議論されていることについて関心を持っている人はどれだけいるだろう。こちらの方が問題が多いが一般人にとっては「減税」のようなインパクトがない、安心して使えるということだろうか。

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