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終末期事前医療指示書 国立長寿医療センターの例

2007/05/25
5月23日の日経メディカルオンラインの記事に
「長寿医療センターが終末期の事前指示書作成」と題して、同病院が患者本人の希望を書面に残しておく取り組みを始めたとの記事を見た。
記事には患者が回答する調査票も添付されている。基本的な希望内容の項目を見ると、一般の患者にとっては少し詳しすぎる感が無いでもない、意思表示をするだけの医学的判断力の無い質問項目が含まれているように思うが、ソーシャルワーカーが面接して説明し、回答は本人の正常な意思であることを確認して始めて病院が受諾するシステムであるとのことである。
この取り組みを中心となって進めた、三浦久幸氏の「患者本人の意思を尊重できる仕組みを目指す」との談話が写真入で紹介されていると同時に、「日本では、患者本人に判断力が保たれていても、家族と医師だけで終末期の方針が決められているケースがいまだに多い・・・・・」の注釈が付いている。驚くべき現状である。
そう云われてみると、医療現場では、悪意ではなく親切心との勘違いと思われる場合が多いが、高齢の患者に対する人格的な尊厳を傷つけるような対応をしている場合を見かける。これは、単に病気を治す医療から脱却し切れていないことを示すものと考えられる。
 
最も悪いのは、昨年、岐阜県の県立病院と県との間で起った事件のように、患者の実情も知らない監督官庁の役人が、自分たちのリスクを避けるために、「時期早尚」といった理由にもならない一言で、患者の意思が反故にされてしまうことである。このことについては 1月9日のブログ(健康)に書いた。
 
この指示書に、法律的な意味はありませんと書いてあるように、このような重要な問題に法律が役に立たないのが最大の原因である。
おそらく、三浦久幸氏は、厚生労働省の研究班の主任研究者をされていることから、外国で既に行われている、この種の法律的に有効な制度を参考資料として研究もされていると思うが。日本でその方向の制度作りに進めないのはどうしてだろうか?
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