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タミフルと異常行動、医師間の情報共有不足

2007/05/15
インフルエンザ治療薬「タミフル」について、厚生労働省・安全対策調査会の作業部会は14日、タミフル以外のインフルエンザ治療に使われた薬でも異常行動の報告があったことを確認したとの報道を見た。
 
4月11日のブログに書いたように、事件は、タミフル以外の要因である可能性も容易に推察出来る。
今回の部会では複合要因を検討するようだが、自然科学の研究常識としては当たり前のことである。医学、薬学でこのような事件がニュースになるのは、医師間に情報の共有志向が無く、厚生労働省にも科学的なデータの集積システムが構築されていないことの現われのように思われる。事件がメディアに現れて初めて、医師の報告が急増することも不思議な話である。
 
なお、アメリカの FDAでは、昨年の12月12日付で、日本からの情報として、主に子供の自殺など、異常行動が報告されているので、タミフルとの関連は分からないが、服用後の監視をするよう注意情報を出していた。 タミフル(薬品名:Oseltamivir、ブランド名:Tamiflu) http://www.fda.gov/cder/drug/InfoSheets/patient/oseltamivir_phosphatePIS.htm
 
タミフルではないが、ある治験中の医薬品の医師からの安全性情報の報告件数について、外国の事例と比べてみよう。
2007年3月の1ヶ月間について製薬会社に報告されたものの件数を見てみると。
日本        0件
アメリカ      2件
ドイツ       3件
カナダ       1件
イスラエル    1件
インド       1件
諸外国に比べ、日本でのこの医薬品の処方例が極端に少ないとは思えないことから、この場合の事例数は少ないが、先の4月のブログに例として取り上げたデータと考え合わせると、やはり日本の医師に情報の共有意識が欠如している表れのように見えるがどうだろう。厚生労働省もこのような事実を放任しているのも不思議である。
 
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