医薬品の副作用と医療
2007/04/11
タミフル服用後の異常行動について、厚生労働省はティーンエイジャーに事実上の使用禁止に踏み切った。
マスメディアは、勝ち誇ったように、遅きに失したと言わんばかりの雰囲気で報道したが、それは正しいだろうか。
ある医師の意見では、急に39~40度の高熱を発したとき、脳の働きが一時的に麻痺し、それが異常行動に繋がる可能性が考えられる、たまたまタミフルを服用した事例だけが目立っただけではないか。所が、医学的にタミフルを服用するまでの病歴を調べる統計的データは報告されていないとのことであった。
医薬品の治験時の副作用報告の事例は、殆どアメリカのデータに依存しているのが現状のようで、タミフルは、全世界の使用量の80%以上が日本で使われていたとの情報があり、外国での副作用情報が少ないのも科学的な判断を難しくしている。
以下は、ほんの一例だが、信じられない状況が日本の医療の現状のようだ。
ある、治験中の関節リュウマチの治療薬について、製薬会社の報告から、1995年以降に報告された医師からの事例数を見ると。
事象名 累積報告件数
外国 日本
死亡 543 1
肺炎 320 2
敗血症 321 0
心筋梗塞 196 0
外国の内訳は、はアメリカが圧倒的に多く、2006年11月からの1ヶ月間の報告数133例について見ると、アメリカが103、アメリカを除く欧米が26、その他の国が4例となっている。
これは、特定の薬品の一例であるが、他の医薬品でも殆ど圧倒的に欧米での事例に依存しているようだ。
どうしてこのような結果になるのか、親しい医師に聞いてみると、製薬会社が薬に記載している副作用の注意書を守るだけで、副作用報告など面倒なことは殆どの医師はしない、たとえ治験中でも市販されている以上、副作用の疑いを報告しなくても医師の責任になるような心配は無いとのこと。
このような現状では、厚生労働省が言うように、あまり外国で使われていないタミフルの事故の事例は殆ど無いとの説明は理解できる。
考えさせられる問題ではある。
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