コンテンツへスキップ

欧米諸国の昼間点灯走行の現状と警察庁交通局の報告

2007/02/26

「昼間点灯(DRL)に関する調査研究」 警察庁 2005年

警察庁のこの報告書を読んで、なんといい加減な、調査報告書と思った。役人が書いた文章を、社会的地位のある委員の役職名簿を付加して権威付けようとしているとしか思えない。
この報告書の大きな間違いは、世界的に、車の昼間点灯走行(DRL)が有効かどうかの判断の根拠となる科学的な研究が少ないと言っているが、事実かどうか、1日ほどかけてWebで調べてみた。英語の資料のうち代表的なものだけでも以下のように諸外国の政府機関の報告書が見つかった。
○合衆国運輸省 (U.S. Department of Transportation)、米国高速道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration)、An Assessment of the Crash-Reducing Effectiveness of Passenger Vehicle Daytime Running Lamps. Sept.2004. 

○欧州委員会 (European commission)エネルギーと輸送のために理事会 (Directorate-general for energy and transport)、Saving Lives with Daytime Running Lights. Aug.2006。

○オーストラリア政府の輸送と地域のサーヴビス局、輸送安全局(Department of Transport and Regional Services, Australian Transport Safety Bureau)、 Review of the literature on daytime running light Oct.2003.

いずれの結論も、正確な科学的分析の信頼度の評価はまちまちだが、DRLは交通の安全に寄与しているとの結論に達している。

US.とAustraliaの報告書はいずれも警察庁報告(2005年3月)より以前のものである。EUの報告は2006年のものであるがその根拠となっているデータや文献は1990年代のものが多い。

報告書の量を見ても、警察局の8ページに対し、US, EUのそれは40~50ページのものである。これらの報告書が、分析結果だけでなく、文献リストやデータの公表、データの分析方法のマニュアルまで付加しているからである。

日本の国民は、欧米諸国に比べ、科学や統計学の理解能力が無いと政府機関の人は思っているのだろうか。

そのためか、交通の現状は、北米、西ヨーロッパ、オーストラリアで運転してみると分かるが、日本では際立ってDRLが普及していない。最近は、何処の国でも省エネが重要な社会問題となり、アメリカでは、ヘッドライトではなく、消費電力の少ない琥珀色のターンシグナル用電球をDRL用として装備する車が発売され、トヨタやホンダも標準装備にしている。にもかかわらず、日本では入手できないのも奇妙な感じがする。

写真はアメリカで売られている琥珀色電球を標準装備したDRL車の例。

 
 
 
No comments yet

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。