南極出張の思い出 1990年8月
古い写真アルバムから複写して、ディジタルファイルを作成する作業を始めた。
1990年、8月(南極の冬の終わりの季節)南極半島の先端にある島、キングジョージ島にある、チリの南極空軍基地経由で韓国の越冬研究施設へ出張した。大気光の光学観測の研究指導をするためであった。
チリでは、軍政の独裁者ピノチェト大統領が3月に引退し、始めて民政の大統領エルウィンになった年である。軍関係では依然としてピノチェトが最高司令官であり、大統領との微妙な関係にあると聞いた。そのためか、9月初め大統領が空軍基地を視察することになり、8月末に帰る予定であったが、空軍の通常の飛行スケジュールが停止し、基地にあるホテルで足止めされた。
結局、大統領の帰りの便(C130輸送機)に強引に頼み込んで同乗して島を出た。したがって、大統領一行の到着から視察を終わって帰るまでの行動を見ることが出来た。随行の高官は奥様連れであった。帰路のプンタアレーナスでも、大統領一行と同じホテルに宿泊した。
プンタアレーナスの空港は帰着時封鎖されていてタクシーも無かった。警備の軍関係の偉そうな人に頼んだら、出迎えに来ていたと思われる子供ずれの民間人が車でホテルまで送ってくれた。ホテルも警備で封鎖されていたが、その人の誘導で入ることが出来た。政府関係の人だったと思う。
島で待機している間、空軍基地の食堂を利用していたが、そこでも、プンタアレーナスのホテルでも、私服の同じ人をよく見かけた。後で考えるとセキュリティー関係の人ではなかったかと思う。この間一度も、質問されたり、パスポートのチェックも受けたことは無かったが、私の身元はすべてチェック済みであったと思う。民政になったばかりで、権力主義的な行為を排除する努力が見られた。
南米大陸と南極半島の間の海峡は荒れる海として知られているが、C130輸送機では2時間足らず、殆どゆれることは無いが、人は貨物室前部に網制のベンチの並び席に着席し、荷物との混載である。暖房装置はあるが作動中の熱風が強く温度変化が激しいので、防寒服を着たまま乗る、非常に安定した飛行機で、雪が踏みかめられた滑走路にも離着陸出来る大型機である。イラクに行っている自衛隊機もこの輸送機である。
写真は
1マジェラン海峡を望む。.
2.プンタアレーナスのホテルの前で大統領を待つ人たち。
3.私を大統領に紹介してくれた基地司令官(右から3番目)と大統領(右から2番目)。
4.空軍基地に到着した大統領機に出迎えのために集まった関係者。
5.光学観測設備の補修。
明けましておめでとうございます。
今年も興味深いブログ、楽しみにしています。
正月に写された庭の花もきれいですね。
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